九州高校野球長崎県大会 長崎西、最終回に劇的逆転

【準々決勝、長崎西―大村工】9回表長崎西1死二、三塁、大宅の左犠飛で三走山口が勝ち越しのホームイン=県営ビッグNスタジアム

 3人だけの3年生と一緒に夏8強と健闘した長崎西が、今度は2003年以来となる秋4強に名乗りを上げた。劇的な逆転勝ちに主将の今井は「慌てない、ということを共有できた。コロナ禍でも謙虚で、ひた向きだった3年生以上に、自分たちはやらないといけない」と胸を張った。
 1-3の九回に長短打で追いつき、さらに1死二、三塁の好機。ここで「いじられキャラ」を自認する9番大宅が、試合中盤に大久保監督が「大宅が決める」と笑いながら“予言”していた通りに決勝の左犠飛を放った。「(打球が思ったより浅くて)正直焦った」が、三走山口がクロスプレーの末に生還してくれた。
 次は昨秋と今夏の王者で強打を誇る大崎に挑む。この日が誕生日だったエース原口は「きょうは頼もしい仲間にプレゼントをもらった。次は自分がベストピッチングをする」と闘志を燃やしていた。


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