ポールシッターのクアルタラロ、予選日は「タイヤを暖めるのが難しかった」/MotoGP第10戦予選トップ3コメント

 MotoGP第10戦フランスGPの予選がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)が会見に登場。予選日を振り返り、決勝レースに向けた展望を語った。

■ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)/予選:ポールポジション

「コンディションは本当に難しくて、フリー走行3回目、4回目、予選でもタイヤを暖めるのが大変だったよ。金曜日は遅かったけれど、今朝はとてもよかったからうれしい。予選のQ1を見ていたら、ダニロ(・ペトルッチ)がすばらしいラップタイムをマークしたから、フロントロウに並ぶには、速く走らないといけないと思ったんだ。最初の走行でもよかったけれど2回目の走行では限界を超えた。そしてポールポジションを獲得できた。とてもうれしい」

「(ソフトタイヤでのレースについて)難しくはないだろう。もちろん、上位にいられるように全力を尽くす必要はあると思うけど。でもみんな(前後タイヤともに)ソフトでいくと思う。寒いだろうからね。僕としては悪くないよ。フリー走行4回目ではユーズドのソフトタイヤで1分32秒9を記録している。タイヤの安定感はいい。(前戦)バルセロナのようにグリップの低下はひどくないから、(決勝レースでは)ソフトタイヤでも大きな問題はないと思う」

■ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)/予選:2番手

2020年MotoGP第10戦フランスGP ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)

「今週はうまくいっているよ。でもとても寒い。(フリー走行3回目の転倒は)不思議だった。6コーナーで転倒した。フランキーを通過させて、だから僕は彼のライン上にはいなかった。右側のタイヤ温度を上げようとしたのだけど、見ての通りだ。首と背中がきついけど、問題はないよ」

「このサーキットはいつも好きだ。Moto3クラスでは優勝したこともあるし(※実際には2位表彰台)、ホンダとドゥカティの両方で強く走ってきた。でも(MotoGPクラスでは)表彰台に立っていない。ライバルはいいペースだけど、明日は(表彰台を獲得できるように)やってみよう。天候についてどうなるかだけれど、それがル・マンだ」

■ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)/予選:3番手

2020年MotoGP第10戦フランスGP ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)

「ここではいい週末を過ごせると思っていたからとてもうれしい。でも今日の午前中は、最後の走行でイエローフラッグが提示されていて、タイムを記録することができなかった。それでQ1を突破しないといけなかったんだ」

「でも、バイクのフィーリングはいいよ。MotoGPに参戦してからずっと、このサーキットは好きなんだ。ここではいつもいいフィーリングが得られる。問題は、いつもなら5月に開催されるということ。今日は10月だ。ここに来るまでにずいぶん長く待たないといけなかった」

「(前戦)バルセロナではバイクについて改善点を見つけたんだ。特にブレーキ。今年、すごく苦戦していた部分だ。バルセロナではストレートでタイムを失ってしまったけれど、ここル・マンではそんなに長くない。だから、1列目からのスタートはいいと思う。10人くらいのライダーが、明日は表彰台争いをすると思うんだ。少なくとも、前からのスタートなら、うまくレースをマネジメントできるかもしれない」

「昨日はバイクについて取り組むことができなかった。午前中はウエットコンディションだったし、午後は完全なドライコンディションでもなかったからね。でも、今週末が始まる前に、すでにバイクに何をすべきか、僕たちはわかっていた」

「このサーキットではブレーキングがとてもよくないといけない。ブレーキングをよくするセットアップが必要なんだ。そして、それが安定していると感じている。ポジションを上げたり守ったりするには大事なことなんだ」

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