NLCS ブレーブス対ドジャース ポジション別戦力比較

ナショナル・リーグのリーグ優勝決定シリーズはブレーブス対ドジャースの組み合わせで日本時間10月13日に開幕する(会場はアーリントンのグローブライフ・フィールド)。両軍ともワイルドカード・シリーズと地区シリーズを無敗で突破。地力があり、なおかつ勢いのあるチーム同士の対戦だけに、リーグ優勝決定シリーズは熱戦が予想される。ここではポジション別に両軍の戦力を比較してみよう。

捕手:ドジャース

強打の正捕手を抱えている点と実力派の控え捕手を抱えている点で両軍は非常に似ている。ドジャースはウィル・スミスとオースティン・バーンズ、ブレーブスはトラビス・ダーノウとタイラー・フラワーズのコンビ。打撃絶好調のダーノウの勢いも捨てがたいが、ここではわずかにドジャースが上回っていると判断した。

一塁手:ブレーブス

このポジションは明確にブレーブスが上回っている。ブレーブスのフレディ・フリーマンはポストシーズンこそ18打数3安打と低調だが、今季は自己ベストの打率.341、OPS1.102をマーク。一方、ドジャースのマックス・マンシーはレギュラーシーズンで打率.212、ポストシーズンでも16打数3安打に終わっている。

二塁手:ドジャース

向こう3年間、5年間、10年間のことを考えれば間違いなくブレーブスのオジー・アルビーズのほうが上。しかし、今季はOPS.773とやや低調で、ポストシーズンでもOPS.523にとどまっている。ドジャースのクリス・テイラーもポストシーズンはOPS.498と低調だが、レギュラーシーズンのOPS.842が光る。

三塁手:ドジャース

ブレーブスのオースティン・ライリーはレギュラーシーズンでOPS.716、ポストシーズンでもOPS.585と冴えない成績に終わっている。ドジャースのジャスティン・ターナーもポストシーズンではOPS.372と不振だが、レギュラーシーズンではOPS.860をマークしており、ドジャースに軍配が上がる。

遊撃手:ドジャース

ブレーブスのダンズビー・スワンソンは今季OPS.809をマークして自己ベストを更新し、ポストシーズンでも2本塁打を放ってOPS.970と好調。しかし、レギュラーシーズンでOPS.943、ポストシーズンでもOPS.947と安定した活躍を見せているドジャースのコリー・シーガーには敵わない。

左翼手:ドジャース

ブレーブスのアダム・デュバルは今季16本塁打を放ったが、打率は.237に過ぎず、ポストシーズンでは打率.100と低迷。それに対し、ドジャースのAJ・ポロックはレギュラーシーズンで打率.276、16本塁打をマークし、ポストシーズンでも打率.267、出塁率.353とまずまずの働きを見せている。

中堅手:ブレーブス

ドジャースは昨季MVPのコディ・ベリンジャーを擁しているが、今季は打率.239、12本塁打、OPS.789と平凡な成績に終わっており、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.のほうが上だろう。ただし、ポストシーズンではアクーニャJr.のOPS.860に対し、ベリンジャーはOPS.960をマークしている。

右翼手:ドジャース

このポジションはムーキー・ベッツを擁するドジャースのほうが間違いなく上。ポストシーズンでも打率.368、OPS1.066と実力を存分に発揮している。一方、ブレーブスのニック・マーケイキスはレギュラーシーズンのOPSが.704に過ぎず、ポストシーズンでも21打数4安打と低迷している。

指名打者:ブレーブス

ドジャースは指名打者を固定しておらず、ジョク・ピーダーソンのほか、バーンズがマスクを被るときにスミスが指名打者を務めることもある。ブレーブスにはナ・リーグ二冠王のマーセル・オズーナがおり、ポストシーズンでは打率.227、1本塁打、OPS.636と今一つだが、ブレーブスのほうが上だろう。

先発投手:ドジャース

ブレーブスはこれまでの5試合中4試合を完封したが、実績不十分な若手投手が多く、その勢いがどこまで続くか未知数だ。一方のドジャースはウォーカー・ビューラーとクレイトン・カーショウの二枚看板が中心となり、ダスティン・メイをリリーフに回せるほど層が厚い。当然ながらドジャースに軍配が上がる。

救援投手:ブレーブス

守護神ケンリー・ジャンセンに不安を抱えるドジャースに対し、ブレーブスは盤石の布陣。ウィル・スミス(ドジャースの正捕手とは別人)とマーク・マランソンの2人は合計26人の打者と対戦して26個のアウトを奪っている。接戦でブルペン勝負になればブレーブスに分がありそうだ。

総括

メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは4勝3敗でドジャースの勝利と予想している。

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