勢力図が変わる予兆か!? 王者N-BOXが総合1位から陥落【2020年9月】軽自動車販売台数ランキング

春ごろから続たコロナウイルス感染症により、新車の販売台数も大きく影響されてきた。しかし、2020年9月は多くの車種が8月の販売台数を上回り、復活の兆しを見せている。そんな中、軽自動車販売台数ランキングは、これまで盤石だった王者N-BOXの地位を脅かしかねない、大きな動きが見て取れる月となった。

ホンダ N-BOX カスタム

N-BOXが1位を死守するも2位のスペーシアがピッタリマーク

あえて触れる必要もないかもしれないが、2020年9月に軽自動車販売ランキングでは、ホンダ N-BOXが18630台を売り上げトップを守り抜いた。これでN-BOXは10ヶ月連続でトップとなり、向かうところ敵なしといった状況だ。

しかし、注目してほしいのは、15592台を売り上げ2位となったスズキ スペーシアが、6月から3000台前後の差で2位のポジションをピタリとキープしていること。しかも、8月と比べて147.4%というN-BOXを超える高い伸び率となっており、来月以降はその差がさらに縮まる可能性もある。

着実に力をつけて来ている日産 ルークスにも注目

また、2位のスペーシアだけじゃなく、8月の6位から4位にランクアップしてきた日産 ルークスに注目したい。2020年3月にデビューしたルークスは、コロナウイルス感染症が拡大し始めた時期と重なったことが影響し、スタートダッシュを決めることができなかった。しかし、2020年9月は8月比172.9%増の10736台を売り上げ、初めて1万台の大台を突破。11,897台を販売して3位となったダイハツ タントとの差は、わずか1161台にまで縮まってきている。

N-BOXのマイナーチェンジでランキングに変化は訪れるのか?

上位を独占しているスーパーハイトワゴンの4車種で見ると、8月からの伸び率はN-BOXが128.4%と一番小さく、2位~4位の3車種が1位のN-BOXを超える伸び率をマークした。

N-BOXは近々マイナーチェンジを予定しており、変更内容によっては順位が入れ替わる可能性も十分ある。それだけに、マイナーチェンジ後の新型N-BOXがどのような進化を遂げて姿を表すのかぜひとも注目していきたい。

登録車の復権なるか!? N-BOXが総合1位から陥落

2020年9月もう一つ大きなニュースは、トヨタ ヤリスが22066台を販売し、総合1位となったこと。普通車(登録車)が総合で1位となるのは、2017年8月のトヨタ アクア以来、約3年ぶりとなる快挙だ。

ヤリスの販売台数については、8月31日に発売された新型ヤリスクロスが販売台数に含まれているため、なんとも腑に落ちないという方もいるだろう。しかし、ヤリス単体でも約14000台以上を販売しており、総合でも3位という十分な人気を獲得している。

ヤリスクロスはまだ販売されたばかりで、ベースモデルであるヤリスは常に安定した販売台数を維持しており、ヤリスファミリーの人気はしばらく続くと思って間違いない。こちらもマイナーチェンジを行うN-BOXとの力関係はどうなっていくのだろうか。

2020年9月 軽自動車販売台数ランキングTOP10

第1位 ホンダ N-BOX

2020年9月販売台数:18630台

前年同月比:65.4%

先月:1位

第2位 スズキ スペーシア

2020年9月販売台数:15592台

前年同月比:99.0%

先月:2位

第3位 ダイハツ タント

2020年9月販売台数:11897台

前年同月比:54.4%

先月:3位

第4位 日産 ルークス

2020年9月販売台数:10736台

前年同月比:2020年3月発売

先月:6位

第5位 ダイハツ ムーヴ

2020年9月販売台数:8999台

前年同月比:66.7%

先月:4位

第6位 ホンダ N-WGN

2020年9月販売台数:8977台

前年同月比:423.2%

先月:7位

第7位 スズキ ハスラー

2020年9月販売台数:7757台

前年同月比:112.3%

先月:5位

第8位 日産 デイズ

2020年9月販売台数:7502台

前年同月比:42.0%

先月:12位

第9位 スズキ ワゴンR

2020年9月販売台数:7245台

前年同月比:83.9%

先月:8位

第10位 ダイハツ タフト

2020年9月販売台数:6873台

前年同月比:2020年6月発売

先月:9位

※ランキングデータ出典元:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会

© 株式会社MOTA