働くことで介護予防 高齢者は社会参加を 佐世保でセミナー

定年退職後も働くことの意義などについて学んだ生涯現役応援セミナー=アルカスSASEBO

 高齢者が活躍できる社会を目指そうと、長崎佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで9日、生涯現役応援セミナー「社会参加のススメ!!」が開かれ、長崎大の松坂誠應(のぶおう)名誉教授が「働くことが介護予防」と題してリモートで講演した。
 松坂名誉教授は、定年退職後に社会から孤立すると抑うつ状態になり、身体機能や認知機能が低下する可能性があると指摘。「働いて役割や居場所を確保することで、健康寿命が延び、介護が必要な状況になりにくい」と述べた。
 同市八幡町の介護老人保健施設「サクラ」の土井直子施設長は「介護助手」の仕事を紹介。業務内容は清掃や配膳、利用者の話し相手などで、身体介護も伴わないため、定年後でも挑戦できると説明した。
 県生涯現役促進地域連携協議会主催。60~80代の約50人が参加した。17日には大村市コミュニティセンターでも開かれる。

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