第2戦先発のレイズ・モートン 今季限りで引退の可能性も

日本時間10月13日のリーグ優勝決定シリーズ第2戦で古巣アストロズを相手に先発するチャーリー・モートン(レイズ)は今季限りで現役を引退する可能性があるようだ。レイズとモートンの来季の契約は年俸1500万ドルの球団オプションとなっているが、モートンはこのオプションが行使された場合、現役を続行することを明言。一方、このオプションが行使されなかった場合、家族と相談したうえで進退を決断する方針だ。

モートンは自身の進退について「もしチームが来季も僕を必要としてくれるならとても光栄だし、喜んで来季もプレーするよ。僕はトロピカーナ・フィールドから40マイル(約64キロ)そこそこのところに住んでいるから今季のような異例の状況のなか、レイズでプレーできることに感謝しているんだ」とコメント。オプションが行使されなかった場合、チームが必要としてくれるのであれば、再交渉を行うことに前向きな姿勢も示した。

モートンはあくまでも家族を最優先に考えたうえで決断を下す意向を明言している。「新型コロナウイルスの影響もあり、今オフの市場がどんな状況になるか僕にはわからない。来季がどんな形で開催されるかわからないし、僕のところにどんなオファーが届くかもわからない。不透明なことだらけなんだ」とモートン。自宅には4人の子供がおり、家族にとって何がベストかを常に考えているという。

現在36歳のモートンは2年契約でレイズに加入し、昨季は自己最多の194回2/3を投げて16勝6敗、防御率3.05、240奪三振の好成績をマーク。今季は右肩の炎症による故障者リスト入りがあり、9先発で2勝2敗、防御率4.74に終わったが、ヤンキースとの地区シリーズ第3戦で96マイルを計測するなど右肩の状態は良好だ。レイズ加入後はポストシーズンの3先発で3勝0敗、防御率1.20という素晴らしい成績を残しており、年俸を度外視すればレイズに必要な戦力であることは間違いない。

モートンはタイラー・グラスナウやブレイク・スネルにとって手本のような存在となっており、オースティン・メドウズやブランドン・ラウなどモートンを尊敬している選手も非常に多い。年俸1500万ドルというのはスモールマーケット球団のレイズにとって決して安い金額ではないが、来季の契約についてレイズがどう判断するか注目だ。

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