Wソックスがレンテリア監督を解任 優勝経験監督を招聘へ

ホワイトソックスのリック・ハーンGMは日本時間10月13日、リック・レンテリア監督とドン・クーパー投手コーチを解任したことを発表した。レンテリアは2016年オフに退任したロビン・ベンチュラに代わってホワイトソックスの監督に就任。4年間指揮を執り、今季はチームを12年ぶりとなるポストシーズン進出に導いた。クーパーは2002年7月に投手コーチに就任。18年半にわたって投手コーチを務め、数多くの好投手を育ててきた。

ホワイトソックスは今季、2008年以来12年ぶりのポストシーズン進出を果たしただけに、レンテリア解任のニュースは驚きとともに伝えられた。ハーンは解任の理由について「チームが再建を終え、(ワールドシリーズ制覇という)ゴールを目指すステージに到達した」ことを挙げている。チームが再建を終え、ポストシーズンに進出できる態勢が整ったことでレンテリアの役目は終了したというわけだ。

今季のホワイトソックスはアメリカン・リーグでは一番乗りでポストシーズン進出が決定。一時はリーグ最高勝率をマークしていた。ところが、レギュラーシーズン最後の10試合で2勝8敗と失速し、第7シードでポストシーズンへ進むことに。ワイルドカード・シリーズでは第2シードのアスレチックスと熱戦を繰り広げたものの、1勝2敗で敗退した。シーズン終盤の不甲斐ない戦いぶりがレンテリア解任の動きを後押ししたことは間違いないだろう。

ハーンは新監督が球団外部からの招聘になる可能性が高いことを明らかにした。これまで全くホワイトソックスと縁がなかった人物が監督に就任することになれば、1998年から2003年まで6年間監督を務めたジェリー・マニュエル以来となる。また、ハーンは「近年の優勝チームに在籍した経験があり、なおかつ監督経験のある人物が望ましい」と発言しているが、「必ずしも必要不可欠な条件というわけではない」とも語っている。

ハーンによると、2005年にチームをワールドシリーズ制覇に導いたオジー・ギーエンは新監督候補ではないという。一方、2017年にアストロズで世界一を経験したAJ・ヒンチや2018年にレッドソックスで世界一を経験したアレックス・コーラ、さらには歴代3位の2728勝を誇るトニー・ラルーサなどが候補に挙げられている。今季躍進を遂げたホワイトソックスを次なるステージへ導くのはいったい誰になるのだろうか。

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