【ドラッグストアの9月業績はマイナス多く】スギHD−6.4%、ウエルシア−1.2%。コロナ特需の反動か

【2020.10.12配信】ドラッグストア企業の9月の業績では、前年同期比マイナスの企業が少なくない。スギHDが全店で−6.4%、ウエルシアHDが全店−1.2%などとなっている。新型コロナウイルス感染症の拡大により、マスクや消毒薬の需要を取り込んで好調だった3月〜8月だったが、9月にきて、家庭内在庫が一定程度満たされたことから、反動が起きているとも考えられる。また、昨年の9月は消費税増税前の駆け込み特需があった月のため、その分の影響が大きい。10月以降の推移を注目していきたい。

10月12日までに9月月次業績を公表した上場ドラッグストア企業のうち、全店売上が前年を下回ったのはサツドラHD−7.2%、スギHD−6.4%、薬王堂HD−4.9%、中部薬品(バローHDのドラッグストア事業)−4.7%、ウエルシアHD−1.2%など。コスモス薬品は+0.9%、クスリのアオキHDは+0.5%と全店はプラスだったが、既存店ではそれぞれ、−2.5%、−7.4%とマイナスだった。
“コロナ特需”の反動があったとも考えられる。また、昨年の9月は消費税増税前の駆け込み特需があった月のため、その分の影響が大きい。10月以降の推移を注目していきたい。

一方、そんな中でも突出して好調だったのがGenky DrugStoresで+24.3%だった。
そのほかにも全店売上が前期比プラスだったのは、ツルハHD+6.2%、カワチ薬品+3.8%だった。

月次業績は速報のため、実際の決算時の業績とは異なる可能性がある。
また、各社の月次の区切りが月末の企業と、月途中の企業があるため、同じ時期の比較ではない。天候等により業績の違いに影響が出ていることも考えられる。

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