陸自新編の電子戦専門部隊 佐世保・相浦駐屯地に一部配置へ

 防衛省が陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京)に新編する電子戦専門部隊の一部人員約20人が、長崎県佐世保市の相浦駐屯地に配置される見通しであることが分かった。市が12日、市議会基地対策特別委員会で報告した。
 同省は2018年に決定した防衛大綱と中期防衛力整備計画に基づき、宇宙やサイバー、電磁波といった新しい領域での作戦能力の強化を進めている。21年度予算の概算要求で、電磁波で相手の攻撃を防ぐ専門部隊「第101電子戦隊(仮称)」を朝霞駐屯地に新設する経費を計上している。
 電子戦隊をめぐっては、健軍(熊本県)や那覇、知念(沖縄県)、奄美(鹿児島県)、留萌(北海道)の駐屯地・分屯地にも専門部隊が配置される見通し。部隊編成や規模について市基地政策局は「現時点で提示できるものはないと国から聞いている」としている。
 同局によると、相浦駐屯地には水陸機動団本部のほか、偵察中隊、施設中隊などが置かれており、電子戦隊が加われば全体の定員は約1980人となる。

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