※2020年8月撮影
トップ画像は、金光駅出入口アップ。緑色の雨除け上屋が妙にモダンです。
駅舎の外壁に建物財産標がありました。明治35年3月の建造物です。1902年ですから、実に築120年近いのです。
※2020年8月撮影
駅出入口から正面。駅前は広々としています。ポツンと書店と塾がありますが、駅前という雰囲気を感じません。どこか閑散としています。
※2020年8月撮影
カメラを少し東側に向けました。薬局と耳鼻咽喉科、時計屋さんなどがあります。飲食店やコンビニは見えません。
※2020年8月撮影
駅舎の西側から。朝日の逆光です。見えているのは母屋の半切妻屋根でしょうか。このカットが唯一「木造駅舎らしい」と感じられました。(笑)
※2020年8月撮影
こちらは東側から。緑の上屋状のものが駅舎の周囲に張り出していて、明治に建造された木造駅舎の雰囲気を感じませんね。
※2020年8月撮影
東端からのカット。この緑の張り出しが外観の印象を決定づけています。個人的には東海道本線掛川駅舎の様にオリジナルの木造外観を保持している方が好ましいと思います。
※2020年8月撮影
駅前の通りまで出て駅前広場越しに駅舎を見ています。緑の装飾的な上屋の上に駅舎本屋の屋根が見え、ようやく本屋が特定できる様です。
※2020年8月撮影
アップで見ると緑色の屋根が金属葺きに見える母屋と瓦葺きの続き棟になっている様です。上屋下の壁面を見ても分かりません。瓦屋根を好む筆者的には母屋の屋根も瓦葺きが好ましかったので、ちょっと残念でした。
※2020年8月撮影
本屋部分の正面はこんな感じでしょうか。
※2020年8月撮影
東側に南口方面に渡る跨線橋「駅小田橋」があります。
※2020年8月撮影
上がってみましたが跨線橋の上にはコンデジの小さなレンズを差し入れる空間がありません。ホームの東側を見ていますが辛うじてこの範囲が写せる隙間でした。
※2020年8月撮影
跨線橋のスロープから少しだけ本屋の切妻屋根が見えました。赤い丸で囲んだ部分です。登り降りして本屋が見えるポジションを探しましたが、残念ながらこれがベストショット。見えている金光駅ホーム東側の跨線橋は、外を見ることができない構造であることが写真からも分かります。
※2020年8月撮影
結論から言うと明治時代に造られた木造駅舎を目的に金光駅を訪問しても、筆者のカメラポジションの探し方が下手なのかもしれませんが屋根などを見ることはほとんどできませんでした。ホーム上屋や跨線橋など見るべき部分は多々ありますが、肝心の母屋・本屋から時代を経てきたという風合いを感じることはかなり困難です。
駅舎は駅という機能を支える役割がメインですから「木造駅舎らしさ」などはお座なりになってしまうのかもしれません。勝手に言えば【木造駅舎巡礼】的には残念な駅でした。
気を取り直して次の駅に行きましょう。
【木造駅舎巡礼02】山陽本線21 に続きます。
(写真・文章/住田至朗)