宮田俊哉「BEM」で声優初挑戦。「無理してでも作品の一部にならないと嫌。頑固なんですよ、僕」

全国公開中の映画「劇場版 BEM~BECOME HUMAN~」の公開記念舞台あいさつが行われ、声優に初挑戦した宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が、共演の内田真礼、山寺宏一と共に登壇した。

本作は「妖怪人間ベム」生誕50周年を記念して2019年に制作・放送されたテレビアニメ「BEM」の劇場版。ベムの親友・バージェス役を演じた宮田は、観客に大きく手を振りながらステージに登場。「『宮田くん』『俊哉』と書かれたうちわを持ってくださっている皆さん、僕の姫たち、ありがとうございます(笑)」と笑顔であいさつした。

「僕も数日前にこの劇場に見に来たんですよ。今回声優として初めてアニメ作品に携わらせていただきましたが、自分の声がアニメから聞こえることに違和感があって。恥ずかしくて、映画を見ながら顔を手で隠していました(苦笑)。ちゃんと作品の一部になれていたのかなって…」と話していた途中で、客席から大きな拍手が巻き起こる。それを受けて「ホントですか? 一部になれましたか? ありがとうございます。頑張ってよかったです」と満面の笑みを見せた。「今回難しかったシーンは?」と聞かれると、「戦うシーンがすごく難しくて。家でも練習をして『うわっ!!』とか大きい声を出していたので、通報されるかと思いました」とエピソードを披露した。

完成披露の時に、ベム役の小西克幸、ベラ役のM・A・O、ベロ役の小野賢章から演技を褒められた宮田。この日も内田から「お上手でびっくりしました。ナチュラルにベムの世界になじんでいてすごい」、山寺から「バージェスの最後のセリフは素晴らしかった。印象に残っている」と絶賛された宮田は、「うれしいです。これまでやってきたドラマや舞台のお芝居とは違って不安もあったけど、そう言っていただいて、また客席の皆さんからも拍手していただいたので、何より自信につながります」と胸を張った。

ここで、宮田の声優としての師匠である浪川大輔からの手紙が紹介された。「宮田くんは常に真面目で、吸収力がすごかった。彼の取り組む姿勢にたくさんのことを教えてもらいました」との内容を受けて、「去年の12月頃に、浪川さんのところに通わせてもらっていました。その時、キスマイのスケジュールが忙しくて、『今日は23時からお願いできますか?』ってわがまま言っちゃって。それでも浪川さんは『いいよ』と夜中まで付き合ってくださって…。ありがとうございました」と師匠に礼を述べた。山寺が「こんな売れっ子がそこまでやるとは聞いたことない。姿勢がすごい」と言うと、宮田は「僕はアニメがすごく好きで、自分が入ることで『宮田、いない方がよかったな』と言われるくらいなら、無理してでもその作品の一部にならないと嫌だと思って。頑固なんですよ、僕」と照れたように笑った。

最後に「皆さんが劇場に来て、見てくださっていることがうれしいし、スタッフさん、共演の声優さんがよかったと言ってくれることが幸せです。あとはこの『BEM』が大ヒットするように、皆さん、口コミの方をよろしくお願いします」とPRして締めくくった。

取材・文/水野幸則

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