ねぶたと花火“共演” 五島でコロナ退散祈願イベント

例年の「福江みなとまつり」では見られない、ねぶたと花火の“共演”=五島市東浜町2丁目、五島港公園

 長崎県五島市の福江港で11日夜、600発余りの花火が打ち上げられた。港近くの公園には、地元で40年以上受け継がれる「ねぶた」が展示され、訪れた人たちが花火とねぶたの一夜限りの“共演”を写真に収めた。
 新型コロナウイルスの影響で市内のイベント中止が相次ぐ中、福江商工会議所が、ウイルス退散を祈願し地域活性化につなげようと企画。日中は、地元の保育園児や小中高生が吹奏楽や太鼓演奏などを披露した。
 商店街を練り歩くねぶた行列は、今年中止となった「福江みなとまつり」の目玉。本場青森県の職人を招くなどして1977年から導入し、今では市内に11台のねぶたがある。今年は行列が中止になった代わりに、東浜町2丁目の五島港公園に2台を展示し、ライトアップ。勇壮なねぶたを、華やかな花火が彩った。

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