展覧会「部屋と庭 隔たりの形式」を11月30日から開催

2020年10月14日
武蔵野美術大学 美術館・図書館

図版1. 小林耕平図版2. 鈴木基真図版3. 森田浩彰図版4. 後藤映則
図版5. 杉浦藍図版6. 石川卓磨図版7. 冨井大裕
※図版のキャプションは下に記載しています。
武蔵野美術大学 美術館・図書館では、本学の教育を支える若手・中堅層の教員7名による小企画「 部屋と庭 隔たりの形式」 を開催します。映像や写真、彫刻など、様々なメディアを用いて表現を試みる石川卓磨、後藤映則、小林耕平、杉浦藍、鈴木基真、冨井大裕、森田浩彰の作品を紹介します。

展覧会概要

部屋と庭 隔たりの形式 ––武蔵野美術大学教員による小企画
会期:2020年11月30日(月)〜12月19日(土)
※会期などは変更になる場合があります。
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室1
開館時間:10:00–18:00(土曜日は17:00閉館)
休館日:日曜日 入館料:無料
主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館 https://mauml.musabi.ac.jp
企画協力:松浦寿夫(本学美学美術史研究室 教授)

展覧会について

私たちが生活する「部屋」には、家具や日用品といった見なれた事物が遍在すると同時に、目に見えない時間や記憶が折り重なり、私的な気配が漂います。そして内的な部屋と接する「庭」は、外的空間へと接続する中間域であり、外と内への視線が交じりあう曖昧な領域として、世界と私たちを不確かに隔ちます。部屋は内的な小宇宙を包みこむ容れ物のように、庭はその先にある外界との距離を確かめる隙間のように、私たちの世界をかたどる形式として、存在しているといえるでしょう。
本展では「部屋と庭」をめぐり想起される様々な事象――日用品と記憶、時間と痕跡など――を起点として、現代作家7名の多様な表現が集います。彼らの作品によって織りなされた「隔たりの形式」は、見過ごしがちな日常の風景のなかで、大きく揺らぎ、かたちを変えていく世界の姿を再認識するひとつの試みとなりえるかもしれません。

図版キャプション

図版1. 小林耕平《東・海・道・中・膝・栗・毛》 2016 年
ヴィデオ・インスタレーション 撮影:中川周
©Kohei Kobayashi, Courtesy of ANOMALY
図版2. 鈴木基真 untitled 2007 年
木彫、台座 720.0×270.0×175.0cm 撮影:加藤健
©Motomasa Suzuki, Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art
図版3. 森田浩彰《Mobile Catalogue (Converse All Star)》2017 年
ミクストメディア サイズ可変 撮影:松尾宇人
©Hiroaki Morita, Courtesy of AOYAMA | MEGURO
図版4. 後藤映則《toki- WALK #01》2015 年
ナイロン 41.0×41.0×10.0cm
図版5. 杉浦藍《Spatial drawing》2017 年
スチール、合板、石膏、塗料、壁紙 撮影:加藤健
©Ai Sugiura
図版6. 石川卓磨《小説の中の私 (I in the Novel)》2019 年
HD video with sound 17 分12 秒
©Takuma Ishikawa, Courtesy of TALION GALLERY
図版7. 冨井大裕《NR(踊るノート)#18》2019 年
便箋、クリップ、釘 29.5×23.0×7.0cm 撮影:柳場大
©Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

※作家紹介はプレスリリース原稿(PDF)をご覧ください。