相次ぐ異臭、「物質まず突き止める」 大気採取機40台を消防署に配置 

県など関係機関が相次ぐ異臭への対策を議論した会合=14日午後、横須賀市

 三浦半島と横浜市で相次ぐ異臭騒ぎを巡り、神奈川県は14日、横須賀市をはじめ各自治体や県警、海上保安部などを集めた対策会議を開き、関係機関の連携強化と調査態勢を拡充することで一致した。環境省から借りる大気採取機「キャニスター」40台を追加し、臭いを含む空気の採取に万全を期す構えだ。

 県横須賀合同庁舎(横須賀市)で開催した会議は、9月1日の初回に続き2回目。主に今後の調査態勢について議論し、40台の機器は三浦半島の各消防署などに配置することを決めた。ポンプ付きビニール袋(サンプリングバッグ)なども引き続き活用する。会合後、県大気水質課は「物質をまず突き止めるというアプローチの仕方で引き続きやっていきたい」とした。

 この日も、横須賀や横浜で「ゴムが焼けたような臭いがする」といった通報が数件寄せられた。横須賀市では会議中に異臭の発生を確認。市消防局職員が空気を採取し、県環境化学センター(平塚市)で成分を分析するとしている。

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