第3戦で大量失点のブレーブス 第4戦は新人ウィルソンが先発へ

ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦で初回にポストシーズン史上ワーストとなる11失点を喫し、2勝1敗で第4戦を迎えることが濃厚となっているブレーブスは、第4戦に新人ブライス・ウィルソンが先発することを発表した。ロースターのなかでウィルソンと新人ウアスカル・イノアの2人が先発候補と見られていたが、ブライアン・スニッカー監督はウィルソンを選択。なお、イノアは大量ビハインドの第3戦に3番手として登板し、好投を見せている。

ブレーブスの先発ローテーションは、1番手がエースのマックス・フリード、2番手が有望株のイアン・アンダーソン、3番手が同じく有望株のカイル・ライトという顔ぶれ。ワイルドカード・シリーズを2連勝、地区シリーズを3連勝で勝ち上がったため、ここまでの戦いでは先発4番手の出番がなかった。フリード、アンダーソン、ライト以外の投手が先発のマウンドに立つのは明日の第4戦が初めてとなる。

今季のウィルソンは6試合に登板して15回2/3を投げ、1勝0敗1セーブ、防御率4.02、15奪三振を記録。6試合のうち最後の2試合は先発しており、9月22日のマーリンズ戦は5回3安打無失点(77球)の好投で勝利投手となったが、9月27日のレッドソックス戦では3回5安打1失点(66球)でマウンドを降りた。

ブレーブスはフリード、アンダーソンの2人で連勝スタートを切ったが、先発3番手以降のクオリティが著しく落ちるため、ドジャース撃破のために絶対勝たなければならない2試合を勝ったに過ぎない。第2戦の最終回以降、ドジャース打線は非常に勢いがあり、0勝2敗から逆転する可能性も十分にあるだろう。そうした状況もあり、第4戦に先発するウィルソンのピッチングは重要になる。

なお、投げ合う相手はクレイトン・カーショウになる可能性が高い。背中のけいれんで第2戦の先発を回避したカーショウだが、順調に回復しており、このままスムーズに調整が進めば、第4戦のマウンドに立つ予定となっている。

◆ポストシーズンで3試合連続で新人投手が先発するのは史上初めて。3人の新人投手が先発したのは過去に2012年のアスレチックス(ジャロッド・パーカー、トミー・ミローン、AJ・グリフィン)のみである。

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