試作部品製造 クライム・ワークス 大村に新工場完成、竣工式

完成したクライム・ワークスの長崎テクニカルセンター=大村市

 自動車や電子・通信機器などの試作部品製造を手掛けるクライム・ワークス(東京)の新工場「長崎テクニカルセンター」が長崎県大村市雄ケ原町のオフィスパーク大村内に完成し、14日に現地で竣工(しゅんこう)式があった。
 同センターは鉄骨造り2階建て、延べ床面積約2千平方メートル。自動車や医療、産業機器などの開発試作部品や量産品の製造を担い、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など先端技術を利用した設備も導入予定という。2021年1月に操業開始予定。当初は15人体制だが、26年には60人体制を目指す。
 竣工式には立地協定を締結している県や市の関係者ら約30人が出席。神事の後取材に応じた長崎市出身の山口誠二社長は「長崎では今後、電気自動車や水素燃料の自動車といった“未来カー”の部品を作りたい。地元で働きたいという若い人たちに雇用の場を提供すると共に、経済発展に貢献できれば」と述べた。
 同社は1990年設立。20年4月期の売上高は9億2千万円。事業拡大などのため、12年に立地協定を締結していた。

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