来年2月に閉店するさいか屋横須賀店(横須賀市大滝町)で、同店と街の歴史を振り返る写真展「横須賀とさいか屋の歩み」が14日、始まった。20日午後3時まで、入場無料。
1872年に「雑賀屋呉服店」として開店した際の写真から始まり、現在地に移転した1923年ごろの様子、戦後から現在にかけての同店と市中心部の写真など約70点が並ぶ。20年から90年までに使われた包装紙の一覧や、同店が掲載された新聞紙面なども展示され、買い物客らが熱心に見入っていた。
会場に用意されたノートには「たくさん買い物をした。今までありがとう」などの閉店を惜しむメッセージが書き込まれた。同市大津町から夫婦で来た男性(63)は「横須賀で生まれ育ち、デパートといえばさいか屋だった。自分の歩みと重ねて写真を見た」と話していた。