王手かけたブレーブス 第5戦の先発はプロ初先発の左腕ミンター

ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦を制し、1999年以来21年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけたブレーブス。第5戦はエースのマックス・フリードを中3日で先発させるのではなく、ブルペン・ゲームで臨むことになった。先発を任されるのは元クローザーの左腕A・J・ミンター。先発のマウンドに立つのはテキサスA&M大時代の2015年以来である。

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ポストシーズンでメジャー初先発を果たすのはミンターが初めて。ミンターはマイナーで通算77試合、メジャーで通算139試合に登板しているが、先発の経験は1度もない。2018年にはセットアッパー兼クローザーとして活躍し、12ホールドと15セーブをマークしたこともある。

ミンターは初回にドジャースの上位打線、1番ムーキー・ベッツ、2番コリー・シーガー、3番ジャスティン・ターナーと対戦することになる。ベッツは今季左腕に対して打率.200(55打数11安打)、0本塁打、OPS.531と苦戦し、ポストシーズンでも打率.200(10打数2安打)、0本塁打、OPS.733と今一つ。まずはベッツをしっかり打ち取りたいところだ。

左打者のシーガーは今季左腕に対して打率.275(69打数19安打)、4本塁打、OPS.827をマークし、それほど左腕を苦にしているわけではない。ポストシーズンでは打率.357(14打数5安打)、2本塁打、OPS1.197と左腕を攻略。2本塁打のうち1本はリーグ優勝決定シリーズ第2戦の7回裏にミンターから打ったものだ。

ターナーは今季左腕に対して打率.234(47打数11安打)、2本塁打、OPS.745と低調な成績に終わったが、ポストシーズンでは打率.357(14打数5安打)、0本塁打、OPS.902の好成績をマーク。右腕からは打率.100(20打数2安打)しか打てていないため、左腕に対する強さが際立っている。

ブレーブスのブルペンのうち、第5戦で登板不可と見られているのは、第3戦で60球以上を投げたウアスカル・イノアとグラント・デイトンの2人だけ。主力リリーバー全員が登板できる状態であり、ミンターが彼らに良い形でバトンを渡せるか注目だ。

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