東武特急「スペーシア」で温泉湯など輸送実験 鉄道で沿線活性化図り、栃木の魅力を発信

スペーシアから積み下ろされた温泉湯や特産品

2020年10月17日8時46分ごろ、鬼怒川温泉のお湯や栃木の梨・地ビールなどを積んだ特急「スペーシア」きぬ110号がとうきょうスカイツリー駅へ到着しました。

積み下ろしの様子

温泉湯は東京スカイツリータウンで開催される観光プロモーションイベントで、食材は同施設内の栃木県アンテナショップ「とちまるショップ」で観光PRに活用される模様です。

観光イベントは雨の中行われた
「とちまるショップ」の様子 店内では県の事業として「#まるとちわり」を実施しており、予算が尽きるまで一部除き3割引きで商品を販売する

輸送実験の規模感は一般に言われる「貨客混載事業」のレベルではなく、あくまで特急車両の空きスペースを活用して試験的に行われたものです。東武鉄道は今回の実験を踏まえ、沿線での地域イベントや商業施設等への展開など、地域の活性化を目的とした地域特産品などの鉄道輸送について検討を進めていくとしています。

また、イベント会場内または「とちまるショップ」でお買い物をすると、抽選で素敵な賞品が当たるスタンプラリーにも参加できます。東武鉄道からは、日光方面の鉄道運賃と同エリアでの鉄道や路線バスが乗り降り自由になる「まるごと日光 東武フリーパス」を100名にプレゼント。

文/写真:一橋正浩

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