全九州高校新人陸上 男子400R 長崎日大が優勝

【男子400メートルリレー決勝】長崎日大のアンカー秦(中央)が第3走者金川(右端)からバトンを受けて走りだす=トランスコスモススタジアム長崎

 陸上の第38回全九州高校新人大会第1日は16日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で男女計15種目と男子八種競技の前半が行われ、男子400メートルリレーは長崎日大が41秒46で優勝を飾った。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で実施。各種九州大会が相次いで中止となる中、本年度唯一の九州高体連主催大会となった。
 400メートルの男子は河内祥吾(大村)が48秒98でV2。女子は小鉢ひなた(諫早)が56秒06で1位、渡邊陽(長崎南)が57秒32で2位に入った。男子1500メートルは1年生の後田築(創成館)が4分1秒54で制した。
 長崎県勢はこのほか、女子走り高跳びの岩﨑萌(佐世保西)が1メートル65、男子棒高跳びの山口颯太(長崎日大)が4メートル20でそれぞれ2位入賞した。
 長崎日大がチームベストで制した男子400メートルリレーの優勝は県勢として7年ぶり。主将で第1走者の川畑は「先生やマネジャーを含む仲間たちの支えのおかげ。恩返しの一つになったかな」と笑顔を見せた。
 走力のある選手がそろう今季。昨秋の国体後から、2年生エース秦に脚の故障が続いていたが、約1年ぶりにメンバーがそろった9月の県新人大会を42秒05で制した。その後は今大会へ向けて、さらにチーム力を上げてきた。
 予選を全体のトップタイムで通過すると、決勝は川畑が得意のスタートで飛び出した。第2、3走者は1年生の小栁と金川。ともに「先輩たちを信じて走った」と先頭のままアンカー秦へつないだ。後は頼れるエースが「走れることへの感謝をぶつけて」後続の猛追を振り切った。
 この日、恩返しをしたい一人の佐伯監督は、全国中学生大会(神奈川)の引率で会場にいなかった。全国中学生大会には、長崎日大中で中学女子トップハードラーの宮﨑叶和が出場する。川畑は「先生にいい報告ができたし、宮﨑さんにもいいバトンが渡せたと思う」と満足げだった。
 第2日は17日、トラスタで男女計13種目と混成競技などを実施する。

 


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