上妻さん(長大4年)証言者デビュー 被爆者・池田さんの体験語る

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交流証言者として、初めての講話に臨んだ上妻さん=長崎原爆資料館

 被爆体験を語り継ぐ「家族・交流証言者」の定期講話がこのほど、長崎市平野町の長崎原爆資料館であり、長崎大4年の上妻(こうづま)裕子さん(21)が初めての講話に臨んだ。西彼長与町の被爆者、池田道明さん(81)の体験を語った。
 市は2014年度から、被爆者の親族が「家族証言者」として体験を語り継ぐ事業を開始。16年度からは親族以外も「交流証言者」として語り継ぐ活動に加わった。現在は長崎平和推進協会が委託を受け、同資料館で月2回、定期講話を開いている。
 池田さんは、6歳の時に爆心地から約700メートルの長崎医科大付属病院(当時)で被爆。上妻さんは、池田さんが病院の屋上で一緒に遊んでいた幼なじみの一言で難を逃れたこと、水を求める人たちに水を与えると間もなく息絶えた体験などを紹介し「一人一人が戦争や原爆について学び、忘れないことが重要だ」と訴えた。
 講話を聞いた池田さんは「初めてだったが滑舌がよく、上手だった。今後も経験を積んで頑張ってほしい」。来春、市内で就職する上妻さんは「社会人になっても証言は続けていきたい」と語った。