ダイアー・ストレイツ、22年ぶりに全英チャートTOP10入り:新たな6枚組CDボックス・セット発売で

ダイアー・ストレイツが、10月9日の“ナショナル・アルバム・デイ2020”にあわせてリリースした、過去の全スタジオ・アルバムを収めた6枚組CDボックス・セット『The Studio Albums 1978-1991』で22年ぶりの全英アルバム・チャートで9位を獲得して22年ぶりとなるTOP10入りを果たした。今回のボックス・セットは、もともと2013年に8枚組アナログ盤の限定ボックスとして発売されていたものを、新たにプレスし直し、LP盤とCD盤で同時リリースしたものだ。

英オフィシャル・チャート・カンパニーが集計する最新の全英アルバム・チャートで9位にランクインした同ボックス・セット『The Studio Albums 1978-1991』には、1978年のセルフタイトルのデビュー作に始まり、1979年の『Communiqué』、1980年の『Making Movies』、1982年の『Love Over Gold』、1985年の『Brothers In Arms』、1991年の『On Every Street』まで、ダイアー・ストレイツの過去のオリジナル・スタジオ・アルバム全作品が収録されている。

1998年以来の全英TOP10入り

ダイアー・ストレイツが最後に全英チャートでTOP10入りを果たしたのは、1998年秋にリリースされたベスト盤『Sultans of Swing – The Very Best of Dire Straits』でのことで、今作は初登場6位を記録し、2週目も10位でTOP10入りをキープしていた。ちなみにデビューから最初の2作のアルバムで共に全英チャート5位を獲得していたが、比較的時間ブレイクに時間がかかった彼らの人気がピークに達したのは1979年4月頃のことだった。

アルバム『Making Movies』が4位にランクインした後は、続く『Love Over Gold』『Brothers In Arms』『On Every Street』が3作連続で全英1位を獲得。中でも『Brothers In Arms』は、バンドにとって最長となる271週にわたってTOP100にランクインした他、グラミー賞も受賞し、世界で最も売れたアルバムの1つとなった。今回のボックス・セットの発売により、ダイアー・ストレイツの全英アルバムTOP10入り週の通算記録は124週となった。

新たな豪華ボックス・セットには、当初リリースされていたアナログ盤を12cmサイズで紙ジャケ化したCDに加え、オリジナル・アートワークを再現したスリーヴや歌詞なども付いている。

Written By Paul Sexton

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ダイアー・ストレイツ『The Studio Albums 1978-1991』
2020年10月9日発売

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