【ホッケー(男子)】昨年の王者相手に奮闘も最終Qに力尽き大金星ならず/関東学生ホッケー秋季リーグ準決勝 VS山梨学院大

初戦、安定したホッケーで勝利を収めた慶大。準決勝の相手は昨年のリーグ王者・山梨学院大。9年ぶりのリーグ優勝を目指す慶大は序盤から豊富な運動量で縦にパスを通し好機を見出そうとする。第2Q、前多亮佑(経4・慶應)がPCを獲得すると福田洸輔(政2・慶應)が決め先制。その後同点に追いつかれるも3Q、再びPCを福田が成功させ勝ち越しするもまたもや同点に追いつかれるとそのまま最終Qに3失点を許し無念の敗北となった。

無念の敗北となった

令和元年関東学生ホッケー秋季リーグ 順位決定予選

10/18(日) 14:30試合開始 @早大東伏見グラウンド

慶大	0	1	1	0	2
山学大	0	1	1	3	5

スタメン

GK 小川慶人(経3・慶應)

DF 望月慎之介(経4・慶應)、福田洸輔(政2・慶應)、片岡賢治郎(経4・慶應)、飯室隼(経3・慶應)

MF 安田武大(政4・慶應)、田畑智哉(政3・慶應志木)、中山正暉(経3・慶應)

FW 藤代茜利(経2・慶應)、前多亮佑(経4・慶應)、村上慧(法3・慶應)

第1Qから慶大の選手たちは積極的に動きチャンスを生み出そうとするも相手は王者・山学大。中々前進できない中で山学大の個人技の高さに翻弄される。ここで光ったのは望月慎之介(経4・慶應)を中心としたチームディフェンスだった。一人に対して複数でプレッシャーをかけて動きを止め得点を許さず最初のQを終えた。

望月を中心に堅い守りを見せた

第2Q。開始早々主将の前多がボールを受け取ると相手をどんどん抜いてそのまま相手サークル内へ侵入しPCを獲得。このチャンスをものにしたい慶大は今年レギュラーの座を掴んでいる福田がシュートを決め、先制に成功した。これで試合が優位に運ぶかと思いきやこの一点が山学大を本気にさせてしまった。試合再開後からボールを長く支配されピンチの時間帯が続く。自陣サークルでの苦しい展開となるがここも泥臭くDF陣が守りを見せ続けていた。8分にPCを与えるピンチを招くがここでGK小川慶人(経3・慶應)がスーパーセーブを見せる。その後も守り続けこのまま前半終了かと思われたが終了間際にPCを許してしまい同点に追いつかれてしまった。

福田のシュートで先制した

苦しい展開ながらも同点で迎えた後半3Q、まずチャンスを作ったのは。中山正暉(経3・慶應)だった。混戦状態の中盤から抜け出すとサークル内へパスを通し相手のファールを誘発、PCを獲得した。ここで福田が再びこのチャンスをものにし2点目、勝ち越しに成功する。このまま逃げ切りたい慶大であったが試合再開後ボールを山学大に支配され防戦一方となる。そんな中でも小川が好プレーを連発し守り続けていたが、7分、華麗なワンタッチシュートで再び同点に追いつかれた。さらにその後も山学大は積極的に攻め自陣でのプレーが続くがここはDF陣が奮闘し追加点を許さず、同点で終えた。

2点目もPCで決めた

最終Q、ここまで全力で泥臭いホッケーを見せ続けていたが選手層の厚い山学大に対し、慶大の選手たちは体力の限界であった。序盤からPCを許すと3分に強烈なシュートを決められこの試合初めてリードを許してしまう。なんとか追いつきたい慶大だがもう流れは山学大へ。6、12分にも失点を許し2―5で敗戦となった。

小川はこの試合好プレーを連発した

第3Qまで互角の戦いをしていただけに今日の敗戦はとても悔しいものとなった。インカレでこの雪辱を晴らし目標となるベスト4へ、早大との1回戦は負けられないものとなった。

(記事:國本葉月/写真:澤田夏美)

次戦 10/25(日) 全日本学生ホッケー選手権大会 1回戦 VS早大

14:30〜試合開始 @大井ホッケー競技場サウスピッチ

以下、コメント

前多亮佑主将(経4・慶應)

――今のお気持ちは

悔しいですね。勝てる試合だと思っていたので、決勝に行きたかったです

――試合を振り返って

3Q目までは拮抗していて、こちらに分がある状態だったと思うんですけど、4Q目で気力と体力と、取った戦術が悪かったのもあって、崩れてしまったなという印象です

――どのようなプランで臨みましたか

いつも通り守りをしっかり固く入って、そこから攻めていくという前回の東農大戦と全く同じプランで入りました

――第4Qで崩れてしまった原因は

1点取られてしまったあとに取った戦術が僕的にはあまり良くなかったかなと思うのと、向こうに乗せられてそのまま行かれてしまって、こちらが守りきれなかった所だと思います。微妙なズレが多々あった所を抑えきれずに、サークルの中にボールが入ってそのまま決められてしまったのが良くなかったと思います

――収穫はありましたか

やっぱり山梨学院っていう王者相手に2点取ることができたという所は収穫だったと思います

――インカレ、3位決定戦それぞれ意気込みを

山梨学院を相手にここまで戦えたことに自信を持って、でも慢心はせずにどちらも勝ちきって、インカレに関しては決勝で山梨学院を倒したいと思います。3位決定戦に関しては、久しく3位は取っていないと思うので、そこを目指して頑張っていきたいです。

福田洸輔(政2・慶應)

――試合を振り返って

3Q目までリードしていたんですけど、最後4Q目に3点取られてしまって、最後は甘かったなと思います。

――序盤から縦の動きが目立ちました

僕らのチームの方針として縦から攻めるということなんですけど、序盤はすごいよかったと思うんですけど、後半から相手に意識されて攻めに詰まったというのはありますね。

――PCで2点決めました

1本目はまず全力で行こうと、そして2本目は1本目決まったので下に打って決まりました。

――4Q目に崩れた要因は

相手の代わる選手がみんな技量も走力も落ちない状況で勝負してきていて。こっちは全然ローテーションが無かったのでそこのところが決定的な差だと思っています。

――3位決定戦は早慶戦となりました

次回の早稲田戦でも自分の得意なフリックで点を決めたいと思います。そして3位をもぎ取りたいと思います。

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