貸し切りバスの安全運行研修 時津の満寿美観光

バスが通れる高さの車両感覚を確認した安全運行研修=時津町

 長崎県西彼時津町の満寿美観光は、貸し切りバス事業の再開に当たり、乗務員の安全運行研修を同町西時津郷の同社車庫で実施した。一時期に比べ少しずつ需要が出てきており、乗務員が運転の基本を再確認して運行に備えた。
 同社ではコロナ禍で6~8月に予約が減り、乗務員がバスに乗る回数が減った。秋以降は学校関係などからの予約が徐々に増加。業界団体の指示もあり、安全確保のため実際のバスを用いて研修した。
 時津署から講師を迎え、乗務員十数人が参加。バスの周囲にできる死角や通過できる高さなどを一人一人が運転席から確かめた。乗務員の常井公仁さん(54)は「乗らない期間が続くと感覚が鈍ってしまう。安全かつ迅速にお客さまを運び、無事連れて帰るのが仕事。気を引き締めたい」と話した。

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