白やピンク コスモス300万本見ごろ 諫早・深海干陸地フラワーゾーン

地元住民が丹精込めて育てたコスモス=諫早市、深海干陸地フラワーゾーン

 長崎県諫早市高来町の深海干陸地フラワーゾーンで、300万本のコスモスが見ごろを迎えている。雲仙の山々や多良岳を遠くに望む約3ヘクタールに白とピンク、紫の大きな花びらが風に揺れている。
 国営諫早湾干拓事業で堤防が閉め切られた後に生まれた干陸地を活用するため、地元住民でつくるNPO法人拓生会(増山忠男理事長)が毎年植栽。8月中旬、コスモスの1品種「秋咲き大輪」の種をまき、10月中旬から開花した。
 今年は新型コロナウイルスの影響で、住民らが郷土芸能などを披露するまつりは中止したが、市内外から訪れた人たちが散策や写真撮影を楽しんでいる。近くで栽培しているソバの白い花も見ごろ。
 長崎市から会社員時代の同期5人で来た坂本一郎さん(77)は「県内外のコスモスの名所より野趣があふれている」と話した。入場は環境整備協力金200円が必要。

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