中日大島が驚異6割超え、鈴木誠&村上が大山と岡本を猛追…セ週間ベストナインは?

大島洋平【写真:荒川祐史】

中日が5勝1敗と大きく勝ち越して2位に浮上

新型コロナウイルスの感染拡大により、3か月遅れて開幕した2020年のプロ野球。シーズンも残りわずかとなってきた。セ・リーグは巨人が首位を独走し、パ・リーグもソフトバンクが2位ロッテを引き離しにかかり、首位を走り始めた。

そんなプロ野球の10月13日から10月19日までを1週間として、この期間の成績を検証。Full-Count独自週間ベストナインを選出した。今回はセ・リーグの第18週だ。

【セ・リーグ現在の順位表】
→1 巨人 101試合61勝35敗5分 M7
↑2 中日 103試合51勝47敗5分 11.0
↓3 阪神 102試合49勝47敗6分 1.0
→4 DeNA 102試合41勝51敗10分 1.0
→5 広島 102試合41勝51敗10分 5.0
→6 ヤクルト 101試合36勝58敗7分 6.0

【セ・リーグ第18週】
1 中日 5勝1敗
2 DeNA 4勝1敗
3 阪神 2勝3敗1分
3 広島 2勝3敗1分
5 巨人 1勝4敗1分
6 ヤクルト 1勝4敗1分

シーズンもいよいよ佳境を迎え、巨人は1勝4敗1分と負け越したものの、前週終了時点で12だったマジックを7まで減らして、いよいよ優勝へのカウントダウンに入った。そして第18週で好調だったのが中日。5勝1敗と大きく勝ち越しに成功し、ついに阪神をかわして2位に浮上。今季はクライマックスシリーズがないものの、2012年に2位になってから遠ざかっていたAクラスが、8年ぶりに見えてきている。

中日は4試合無失点4ホールドの福をはじめとするリリーフ陣の活躍も光る

【第18週セ週間ベストナイン】
先発 大野雄大(中日)
救援 福敬登(中日)
捕手 西田明央(ヤクルト)
一塁 村上宗隆(ヤクルト)
二塁 菊池涼介(広島)
三塁 大山悠輔(阪神)
遊撃 京田陽太(中日)
左翼 佐野恵太(DeNA)
中堅 大島洋平(中日)
右翼 鈴木誠也(広島)

週間で5勝をマークした中日勢から4選手を選出。まず野手では中堅の大島がリーグトップの打撃成績をマークした。第18週は6試合すべてで安打を放ち、23打数14安打の打率.609。6得点をあげてリードオフマンとしての役割を十二分に果たした。打率ランキングでも2位に浮上し、1位のDeNA佐野に9厘差に迫っている。京田も2番として打率.333と高いアベレージを残してチームに貢献。1番の大島、2番の京田という上位打線が2位まで浮上してきた中日の好調を支えている。

また、忘れてはならないのが投手陣の存在。大野雄は14日の阪神戦で完封勝利をあげて、今季5度目の完封をマークした。完投も9となり、シーズンを通じての活躍が際立つ。リリーフではセットアッパーの福が4試合に登板し、無失点で4ホールド。この福と祖父江、R・マルティネスが構築する勝利の方程式が、現在の中日の大きな武器となっている。

中日に次ぐ4勝1敗と3つの勝ち越しを作ったDeNAからは主砲の佐野を選んだ。週間の打率こそ.250と高くなかったものの、4試合で本塁打を放った。11日の阪神戦から5試合連続本塁打として球団記録に並び、週間4発はリーグ最多だった。阪神の大山は打率.455と中日・大島に次ぐ打率をマークしていた。

広島の鈴木誠は.350という高い打率もさることながら、3本塁打を放ち、9打点はリーグトップだった。本塁打でトップの大山に2本差、打点でも巨人の岡本に9打点差とし、ジワジワとその差を詰めてきている。菊池涼は週間打率で.333をマーク。ヤクルトの西田は打席は少ないながら打率.357をマークし、村上も週間で.318、2本塁打6打点とまずまず。村上は23本塁打で大山に3本差、76打点で岡本に3打点差と追い上げている。(Full-Count編集部)

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