映画「罪の声」で小栗旬&星野源が映画初共演! 「さまざまな要素が詰まった力作」(小栗)、「たくさんのメッセージを受け取ってもらえると思います」(星野)

日本中を震撼させた未解決事件をめぐる感動のヒューマンミステリー映画「罪の声」で映画初共演を果たした小栗旬&星野源が、お互いの印象や共演者とのエピソードを語る。

── 脚本を読まれた感想を教えてください。

小栗 「原作がなかなか分厚いものなので、よくぞこういうまとめ方をされたなと思いました」

星野 「僕もどう1本の映画にまとめるのだろうと思っていたのですが、よくぞここまで…。何を伝えたいかが明確で、原作よりもピントが絞られている感じがすごいと思いました」

── 映画では初共演ですね。

小栗 「タイミングが合わず、がっつりと共演できていなかったので、うれしかったです。現場でお会いして、“曽根俊也がいる!”と感じました」

星野 「それはうれしいな。小栗くんは淡々としながらも集中力を持って取り組んでいて。その実直さ、役への真っすぐさが阿久津のキャラクターにリアリティーを持たせていると感じました」

── 演じる上で意識していたことを教えてください。

星野 「過去の事件に自分が関わっていたら…。どうなるか僕には想像がつきませんが、俊也は1人で手がかりを探しに行くんです。でも少しうかつというか。危険なところに簡単に踏み込んでしまうし、“あの声、僕なんです”って言っちゃうし(笑)。信念もなく分からないまま行動している、足元が定まっていない部分を大事に演じました」

── 共演者の方々も豪華ですね。

星野 「まさか梶芽衣子さんの息子になるとは…。本物だ! と思いました(笑)。梶さんと市川(実日子)さんを見ていると、自然と曽根家の様子が見えてくるようで、お芝居をしていてとても楽しかったです」

小栗 「松重(豊)さんと古舘(寛治)さんとの新聞社のシーンは楽しかったです。松重さん演じる水島さんと、ビールを飲んでたこ焼きを食べながら事件について話すシーンでは、箸休めのような楽しい雰囲気を感じてもらえると思います」

星野 「橋本じゅんさん演じる板長さんもいいですよね。こんなにうかつな人がいるんだろうかと思うくらいうかつで(笑)」

小栗 「すごく簡単な罠にはまるんだよね(笑)」

星野 「でも、あの人がいなかったら話が動いていませんから」

小栗 「うかつさのおかげで僕らは情報を手に入れられました」

── 小栗さんはイギリス・ヨークでの撮影はいかがでしたか?

小栗 「宇崎竜童さんとご一緒したのですが、当時、僕が36歳で宇崎さんが73歳で。僕の倍生きてきた大先輩なのに、ものすごくシャンとしてキラキラしているその姿に元気づけられたというか、勇気をもらいました。“こういう73歳になりたい”と思いましたね」

星野 「楽しそうな写真が送られてきて、うらやましかったです」

── 映画をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

小栗 「さまざまな要素が詰まった力作なので、楽しみに見ていただけたらと思います」

星野 「見終わった後のエンドロールを見ながらさまざまな思いを馳せて、しばらく席を立ちたくなくなるような映画だと思います。たくさんのメッセージを受け取ってもらえると思いますので、ぜひご覧ください」

【プロフィール】

小栗旬(おぐり しゅん)
1982年12月26日。東京都生まれ。山羊座。O型。近年の主な出演作に、映画「銀魂」シリーズ(2017年、18年)「Diner ダイナー」「人間失格 太宰治と3人の女たち」(ともに19年)など。出演映画「新解釈・三國志」が12月11日公開。22年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で主演を務める。


星野源(ほしの げん)
1981年1月28日。埼玉県生まれ。水瓶座。AB型。近年の主な出演作に、映画「引っ越し大名!」(2019年)、ドラマ「MIU404」(20年/TBS系)など。新春スペシャルドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が21年1月に放送予定。デビュー10周年を記念したシングルBOX「Gen Hoshino Singles Box“GRATITUDE”」が10月21日発売。

【作品情報】

「罪の声」
10月30日公開

塩田武士のベストセラー小説を映画化。35年前に起き、既に時効となっている劇場型犯罪の真相を追う新聞記者の阿久津(小栗)と、幼少時に事件に関わっていたことを知ってしまうテーラーの曽根(星野)。それぞれの人生が激しく交錯し、衝撃の真相が明らかになる。

原作/塩田武士 監督/土井裕泰 脚本/野木亜紀子
出演/小栗旬 星野源 ほか

取材・文/石本真樹

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