新ジャンル(第3のビール)各社飲み比べで、美味しさ再認識

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価格が安くて美味い「新ジャンル(第3のビール)」だが、2020年10月の酒税法改正により、酒税が350ml缶1本あたり約10円アップ。10円とはいえ、塵も積もれば山となるだけに、冷蔵庫にストックして毎日飲んでいるビジネスマンにとっては、この値上げは結構いたい。これまで以上に、自分に合った新ジャンルを大切に飲むことにしよう。そこで今回は、各社の新ジャンルを飲み比べてみた。あなたのお気に入りはどれ?

「キリン のどごし<生>」

今年5月にリニューアルした「キリン のどごし<生>」。商品の売りである“のどごし”をパワーアップさせるべく、「のどごし<生>」の独自の製法「ブラウニング製法」を一から見直したことで「グッとくる飲みごたえ」と「後キレ」をアップ。他と比べても爽快感はピカイチ。ゴクゴク飲んで後味スッキリ、喉が思いっきり乾いているときには最適な、瞬発力のある新ジャンルだ。

キリン「本麒麟」

今年リニューアルされた「本麒麟」は、ベルリンインターナショナルビアコンペティション 2020年「インターナショナルスタイルラガー部門」、ジャパン・フード・セレクション第34回(2020年)でそれぞれ金賞を受賞。前年11月の「金賞三冠」も併せ、国内外のビールコンペティションでキリンビール史上初となる「金賞五冠」となった商品。ドイツ産のホップを一部に使っており、キリンビール伝統の低温熟成製法から自社商品比で1.5倍となる長期低温熟成を採用しているなど、さすがのこだわりぶり。飲んでみると意外とクセがなく、スッキリした心地よい飲み口だった。とても爽やかだし、食事にもとても合わせやすいと思う。

サントリー「金麦」

2007年の発売以来、色んなタイプが発売されている、おなじみの「金麦」。麦のうまみにこだわった“幸せな家庭の食卓に最もふさわしい新ジャンル”をコンセプトとしているという。確かにCMのイメージもそんな感じだったし、これからの季節、誰かと鍋でも囲みながら飲みたいところだ。贅沢麦芽を使用しており、仕込釜の麦汁を煮出す工程で、三段階の温度帯によってていねいに麦のうまみを抽出する製法「三段階うまみ抽出製法」を採用。ひと口目の印象は、かなり麦芽の苦味を感じる。本格的ビールの味を新ジャンルに求める人におすすめ。

サントリー「金麦<琥珀の秋>」

2020年限定醸造、秋しか飲めない“香ばしい金麦”。もみじが鮮やかなパッケージのデザインはまさに芸術の秋にふさわしいという感じで、季節感もたっぷり。ロースト麦芽に加え、贅沢麦芽を使用することで、深いコクにさらに磨きをかけているという。琥珀色の液体をグラスに注ぐと、まさに秋の風景を鑑賞しているようでなんだか大人な気分。ロースト麦芽の香ばしさが際立つ味わいは、高級感あり。特別な金麦で旬な料理を楽しみたい。

サッポロ「麦とホップ <黒>」

“麦とホップ”だけで作った「麦とホップ <黒>」が今年リニューアル。長期熟成製法を採用、麦100%で深いコクを加えるために黒麦芽を一部使用しており、香りと旨味を凝縮した味わいは、まさに黒ビールそのもの。深いコク、苦みは個性が強いだけに、好みが分かれそうだが、本格的なその味は黒ビールファンからも支持されそうだ。

「アサヒ ザ・リッチ」

こだわりの贅沢醸造で作られているということで、キャッチフレーズは“ライバルは、プレミアム。”パッケージの威風堂々としたデザインもかっこいい。ひと口飲んだ印象は、コクもあり甘みもあって、飲み心地も良い。ただどことなく飲んだ後味がクセが残る感じがした。こちらも好み、意見が分かれそうな新ジャンルであった。

飲み比べてみて感じたことは、今や新ジャンルといえども飲む人の好みによっては、ビールよりもこっちが好き、という商品もあるに違いないということ。その美味しさは、決してビールの代替え品として存在しているわけではないと感じた。みなさんも酒屋さん、スーパー、コンビニなどで新ジャンルを買ってきて、好みの味を見つけてみては?

岡本貴之

おかもと たかゆき