坂本九さんの名曲を合唱

 川崎ゆかりの歌手坂本九さんの歌や映画を楽しむイベントが7日、川崎市幸区のミューザ川崎シンフォニーホール市民交流室で開かれた。坂本さんの次女で元宝塚歌劇団の女優舞坂ゆき子さんも出演し、約70人の親子連れらが懐かしの名曲を楽しんだ。

 坂本さんは1941年に川崎市で生まれ、歌手や俳優、テレビ番組の司会として活躍。61年の「上を向いて歩こう」は世界的に大ヒットした。85年8月の日航ジャンボ機墜落事故で命を落とした。

 市が主催した企画はコンサートと映画の2部構成。コンサートでは舞坂さんが「ジェンカ」「幸せなら手をたたこう」など6曲を披露。親子連れと一緒に歌ったり、踊ったりして会場を盛り上げ、「おうちでも九ちゃんの歌を楽しんでください」と呼び掛けていた。

 長女(4)と来ていた会社員の倉橋勝さん=同市高津区=は「娘も『上を向いて歩こう』を歌う。大人から子どもまで親しめる優しくて温かい歌が多くて良いですね」と楽しんでいた。62年公開の映画「九ちゃん音頭」も上映され、在りし日の坂本さんの姿を約80人が観賞した。

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