吉高由里子、横浜流星の彫りの深さを手で実感! 初対面から心の瓦割る

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吉高由里子と横浜流星がW主演を務める、映画『きみの瞳(め)が問いかけている』が23日より公開される。チャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演を務めた『街の灯』にインスパイアされ、韓国でヒットした映画『ただ君だけ』を原作とした純愛映画で、不慮の事故で視力と家族を失ったが、小さな楽しみを糧に明るく日々を送る柏木明香里(吉高)と、将来を有望視されていたキックボクサーだったものの現在は心を閉ざした青年・篠崎塁(横浜)の物語を描く。

吉高は視覚障がいを持つ女性、横浜はキックボクサーとそれぞれに難しい役柄を演じた同作。横浜にとってはこれまでの出演作とまた違う大人の恋愛映画であり、そんな気合が吉高にも伝わっていたという。今回は主演の2人にインタビューし、互いの印象や作品の思い出について話を聞いた。

■食事会で鉄の窓を開けた

――まずは初共演となるお二人の、互いの印象を伺えれば…最初に会った時はいかがでしたか?

吉高:撮影に入る前、監督と3人でご飯を食べに行ったのが初めてお会いするタイミングだったんですけど、テレビで見るより華奢だったと思いました(笑)。

横浜:えっ! そういう印象だったんですね。

吉高:顔もちっちゃい! と思って。でも、その食事の時から体を鍛えて、撮影ではすごく大きくなってて、びっくりしました(笑)。食事の時は、落ち着いてるという印象でした。23歳って、「いえーい! 肉だぜ~!」ときゃぴきゃぴしてるものだと思ってたんですけど、しっとりとしてて……。

横浜:内心、テンション上がってました! おいしいお肉が食べれたので。僕としては、本当に吉高さんがすごく明るくて、良い方すぎました。だから「撮影も安心だ」「大丈夫だ」と思えました。それって、自分の中でもすごい方で。ふだんは、絶対に初対面で心を許すなんて、無理なんです!

吉高:そうなんだ! 心の瓦割りできてた?

横浜:すごかったです! 瓦を割ってもらいました(笑)。

吉高:鉄の窓を、パーン! セイッ! って言って(笑)。

横浜:あんまり開かないタイプなので、パーン! と、すぐ割っていただいたので、ありがたかったです。

――横浜さんがしっとりした雰囲気ということでしたが、初対面ではいつもそういう感じなんですか?

横浜:人は、嘘をつくものだと思って……。

吉高:悪く演じるな、自分を!(笑) まあでも、どう接するのかもわからないよね。

横浜:そうなんですよね……。

――「わあ、吉高由里子さんだ!」みたいな感情があったりはしたんですか?

横浜:ありました! 「テレビに出てる人だ!」みたいな。

吉高:思ってないでしょう!?

横浜:ありますよ! ご一緒できるとなった時に、めちゃくちゃ嬉しかったです。すごく気合いも入りました。

吉高:引く手数多な方からこんなこと言われて、嬉しいですよね。今回、「横浜くんがすごく意気込んでるらしい」と伺っていたし、厳しい環境になりそうな描写がある作品での強い気持ちを聞いて、こちらも俄然楽しみが増えました。実際に撮影に入っても「すごいな、こんなに自分を追い込めないな」と思いました。

――吉高さんも目が見えない女性の役で、厳しい部分は多かったんですか?

吉高:正解がわからないまま手探りで始めた部分はありました。監督も経験があるわけではないから、実際に視覚障がいのある方たちに教えていただきながら演じていきました。

――一方で、明香里が塁の顔を確かめるように触るシーンはとても素敵でした。

吉高:あんなに人の顔を触ることないから……。

横浜:僕も、こんなに顔を触られることないです(笑)。

吉高:テストも、何回もやったもんね(笑)。でも、「ここがこうなってる」って、だんだんわかるようになりました! 鼻の脇とか上とか、目の脇とか、すごい彫りが深いんですよ! 指がスポッと入るの! めちゃくちゃ入る(笑)。

――その場面を映像で見ての感想はいかがでしたか?

吉高:良い目をしてたよね、塁は。

横浜:どきどきはしました、塁として。

吉高:もう撮影では全然塁の顔を見ることができないから、試写を見て、塁が明香里のことを見る眼差しで「塁さん、意識してるの……!? 落ちたね!?」と注目しました。「こんな目をしてたんだ!」と驚きました。

横浜:そうなんですね(笑)。僕は、人からこんな触られることがないので新鮮でしたし、嬉しさもあるし、照れもあるし、いろんな感情がごちゃ混ぜでしたね。

■鍛えすぎて岩だった!?

――お二人がドキドキしたシーンはありましたか?

吉高:そのシーンのすぐあと、ベッドでボタンを外すシーンがあったりして……。でも、カットされたんですよ!(笑)

横浜:そうだった!

吉高:私たちはけっこう頑張ってたのに、バサっとカットされてました(笑)。あとはバスのシーンが良かったです。ないんですよ、好きな男の子とバスに乗ったことが!

横浜:そうなんですね!

吉高:えっ、あるの?

横浜:いや、ないです! 俺もない(笑)。

吉高:その場のノリで相槌を打つと、返り討ちにあうから(笑)。バスで手をつないで、歌を歌うことなんて、ある?

横浜:ないです(笑)。初めてで言うと、膝枕も初めてされたかも。

吉高:あのシーンはカットされてないよね(笑)。雨音も響くくらいの空間で、そういう2人の空気を、観ている方にも感じてもらえたら嬉しいです。

――一方で、塁の試合のシーンでは迫力もあり、驚きました。

横浜:まだぺーぺーです。

吉高:いや、すごかったよ。いろんな作品でおんぶされることがあるんですけど、今までで1番”岩”だったもん(笑)。もう、肩がハードロックだった(笑)。

横浜:もうちょっと肉をつければよかったですね(笑)。そうすればちょっとはクッションになったのに。

吉高:エアバックがゼロだった(笑)。でも本当にストイックだなと思ってました。

横浜:体づくりは1カ月くらいでなんとかできましたけど、それよりも、表の試合と裏の試合にかける思いが全然違っていたことが、精神的にキツかったです。表の試合は幸せな日常の中でやってるから……どっちも明香里のためにと戦っているけど、全然方向性が違うし、裏の試合に行ってしまう時は気持ちが落ち込みました。町田(啓太)さんと一緒のシーンだったけど、裏ではあまり話せなかったです。あ、でもアレックスとは話せました!

――あの、めちゃくちゃ強そうな対戦相手の……!

吉高:あれ、反則でしょ!?

横浜:アレックスと一緒に筋トレや腕立てをしていました(笑)。

吉高:裏でもガチンコだったらタオルを投げます(笑)。

横浜:アレックスは本当にやばいです。空手をやってたからこそ、余計に思いますね。体重も5kg違うだけで全然世界が違うんですよ。でも、そこで塁が明香里のために立ち向かうのが見どころです。

――それでは、改めて最後にメッセージをいただけたら。

横浜:こういう大人のラブストーリーは初めてで、吉高さんとも共演ということで、自分の中でも代表作にしたいという思いで臨みました。もちろんどの作品も全力ですけど、新たな姿を見せたいと思っています。

吉高:恋愛物語なんですけど、セリフは恋愛という感じが少なくて、無償の愛の言葉ばかり。みていただいた方には、優しい気持ちになっていただけると思います。

■吉高由里子
1988年7月22日生まれ、東京都出身。2006年、映画『紀子の食卓』でスクリーンデビュー。2008年『蛇にピアス』主演で注目を集め、その後映画・ドラマで活躍する。主な出演作に映画『重力ピエロ』(09年)、『GANTZ』(11年)、『僕等がいた 前篇・後篇』(12年)、『横道世之介』(13年)、『ユリゴコロ』(17年)、『検察側の罪人』(18年)、ドラマ『東京DOGS』(09年)、『美丘-君がいた日々-』(10年)、連続テレビ小説『花子とアン』(14年)、『東京タラレバ娘』(17年)など。10月期ドラマ『日曜劇場 危険なビーナス』が放送されている。 スタイリスト:有本祐輔(7回の裏)

■横浜流星
1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に映画『キセキ -あの日のソビト-』(17年)、『虹色デイズ』『青の帰り道』(18年)、『愛唄 -約束のナクヒト-』『チア男子!!』『いなくなれ、群青』(19年)など。ドラマ出演では2019年に『初めて恋をした日に読む話』で大きな話題を呼び、『あなたの番です -反撃編-』『4分間のマリーゴールド』(19年)、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』『私たちはどうかしている』(20年)など立て続けに出演作が放送されている。 ヘアメイク:永瀬多壱(ヴァニテ) スタイリスト:伊藤省吾(sitor)