SLおにいさん・SLおねえさん誕生 大井川鐵道が若手人材起用でたすきをつなぐ

写真:大井川鐵道

大井川鐵道はSL専務車掌(SLおじさん・SLおばさん)2名の引退にともない、新たに「SLおにいさん」「SLおねえさん」各1名を配属したと発表しました。

同社の名物としても知られるSL専務車掌とは、一般の「車掌」とは異なり、SL列車内でお客様のおもてなしにあたる乗務員のことをさします。

1976(昭和51)年7月9日の大井川本線におけるSL列車復活運転開始時から存在し、現在に至るまで10名が活躍。軽妙なトークや手品、ハーモニカ演奏など、各自が個性や特技を生かした接客を行い、利用者をもてなしてきました。

これまでは定年後の再就職者を「SLおじさん・SLおばさん」として雇用するケースがほとんどでしたが、今年7月時点で平均年齢が72歳に到達するなど高齢化が進んでいたこともあり、同社としては初めて若手人材を配属する運びとなりました。

お二人はともに静岡県島田市出身。現在はトーク術を磨いたりハーモニカ練習をしたりと、自分なりのおもてなしのスタイルを模索しています。

大井川鐵道は今後も古き良き鉄道文化を継承しながら、時代やニーズの変化に対応し、新しい「おもてなし」の形を追求するとしています。

鉄道チャンネル編集部

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