異臭問題、早期解明へ 国と県が連携確認 知事と環境相が面会

環境省で面会した小泉環境相と黒岩知事(右)

 三浦半島を中心に相次いでいる原因不明の異臭騒ぎを巡り、黒岩祐治知事は23日、小泉進次郎環境相(衆院11区)と環境省で面会し、同省から40台貸与された大気採取機「キャニスター」への謝意を伝えた。現在も原因は特定できておらず、引き続き連携して調査していくことで一致した。

 面会は約20分間、冒頭を除いて非公開で行われた。黒岩知事は「住民が非常に不安に思っている。(採取した大気の)分析結果は分かっているが、発生源は特定できておらず原因も分からない」と現状を説明し、早期解明に向けた連携を要請した。小泉氏は「できることをしっかりやっていきたい」と応じた。

 終了後、記者団の取材に応じた黒岩知事は「原因が分からない。国と情報共有しながらやっていきたい」と強調。小泉氏は一部で指摘されている東京湾を行き来するタンカーからのガス放出説について触れ、「調べてみたが、どうも違うようだ」と述べたという。

 異臭騒ぎを巡っては6月以降、横須賀市や三浦市、横浜市で相次いで発生している。

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