国連軍縮週間(24~30日)に合わせ、原爆犠牲者を追悼し、世界の平和を願う「市民大行進」が24日、長崎市内であった。例年約3千人が参加するが、今年は新型コロナウイルス対策で約500人に縮小した。
世界平和祈念行事実行委(会長・田上富久長崎市長)主催。出発式で田上市長は「核のない世界が一日も早く訪れることを願いながら歩いてほしい」とあいさつした。参加者は晴れやかな演奏に合わせ、横断幕やハトの形の風船を手に平和公園から爆心地公園まで行進。黙とう後、風船を空へ放った。被爆75年を記念し、被爆クスノキなどの苗木約500株が配られた。
市立淵中3年の筒井咲成さん(15)が「戦禍の中でたくさんの命が奪われたことを決して忘れず、命を大切にする」という宣言を朗読。長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(79)は「世界の流れは核廃絶に向かっている。政府は国民の声に耳を傾けて」と語った。
爆心地公園そばの下の川では、平和を願う絵「キッズゲルニカ」を11月4日まで展示している。
平和 核廃絶願い 長崎 市民500人行進
- Published
- 2020/10/24 23:38 (JST)
- Updated
- 2020/10/25 14:31 (JST)
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