【ドラフト】悲喜こもごもの抽選… 巨人10連敗、鷹7連敗、阪神・矢野監督&楽天・石井GMはガッツポーズ

阪神・矢野燿大監督(左)と楽天・石井一久GM【写真:荒川祐史】

中日は高橋宏斗を一本釣りし“神の手”与田監督の出番なし

2020年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内のホテルで開催され、12球団のドラフト1位が出揃った。注目を集めた近大の佐藤輝明内野手は4球団競合の末に阪神が、早大の早川隆久投手は4球団競合の末に楽天がそれぞれ交渉権を確定させた。

近大の佐藤には事前に指名を公表していた巨人、ソフトバンク、オリックスの3球団に加えて阪神も入札。早大の早川には指名を公表していたロッテ、ヤクルトに加えて、楽天と西武が入札した。別室での抽選の末に佐藤は阪神の矢野燿大監督が、早川は楽天の石井一久GMが当たりクジを引き当てて交渉権を確定させた。

阪神は2017年の“外れ外れ1位”で馬場皐輔投手の交渉権を獲得して以降続いていた連敗を3で止めた。楽天は2018年に“外れ1位”で辰己涼介外野手を獲得して以来の抽選での交渉権確定に。抽選で2連勝中だった中日は高橋宏斗投手を単独指名し、与田剛監督の出番はなかった。

佐藤に入札した巨人は原辰徳監督がくじ引きに臨んだが、2番目にクジを引いた阪神の矢野監督が当たりクジを引いており、抽選箱に当たりクジはなし。これにより、巨人は2011年に松本竜也を引き当てた“外れ1位”以降、抽選では10連敗となった。

同様にソフトバンクも佐藤に入札したが、工藤監督の順番に“当たりくじ”はなし。ソフトバンクは2016年に田中正義投手を引き当てて以降、抽選7連敗。前身の南海、ダイエー時代から通じて1巡目の野手競合で抽選で引き当てたことがなく14連敗に。1979年の早大・岡田彰布を皮切りに、1985年の清原和博、1987年の立浪和義、1992年の松井秀喜を逃し、近年では2017年の清宮幸太郎、安田尚憲、2018年の小園海斗、辰己涼介、2019年の石川昂弥と続けて外していた。(Full-Count編集部)

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