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絶滅の危機にあるテナガザルの保護を啓発する「国際テナガザルデー」の24日、長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)は、飼育するフクロテナガザル5頭におもちゃを贈るイベントを開いた。
野生のテナガザルは東南アジアなどに生息。森林開発の影響などで絶滅が危惧されている。国際テナガザルデーは2015年に制定。世界各地の動物園などが現状を知らせている。
小さな穴を開けた手作りの木箱を用意し、来園した子どもたちがドングリやドライレーズンなどのおやつを入れ、飼育スタッフが獣舎と雲梯(うんてい)でつながる小島に置いた。テナガザルは高さ13メートルの雲梯にぶら下がったり、雲梯の上を走ったりして軽やかに小島へ移動。箱の様子をうかがった後、穴に手を入れて器用におやつを食べ始めた。誤って箱を池に落として人間のようにうつむく場面もあり、家族連れの笑顔を誘っていた。
市立日野小2年の中川内李萌(もも)さん(8)は「雲梯の上を走ったところが面白かった。元気でいてほしい」と話した。