国指定重要無形民俗文化財「平戸神楽」の全24番を1日で行う「大々(だいだい)神楽」が26日、長崎県平戸市岩の上町の亀岡神社(下條紀元宮司)で奉納された。
「大々神楽」は年に1度、例大祭のときに約7時間かけて神楽殿と拝殿で奉納される。同神社によると、江戸時代中期、平戸藩士が全国の主な神社を回り、他の神楽の良い部分を取り入れて平戸神楽が確立されたという。
神職が四方をはらい氏子の長寿を祈る「荒塩」や、相撲の技を神楽にして2人で演じる「神相撲」、真剣を使い邪気をはらう「二剣」、天孫降臨の際に猿が神の道案内をする様子を演じる「猿田彦」などを舞った。市民らが迫力の舞に見入った。
3基のみこしと氏子らの行列がお旅所まで練り歩く「御神幸」や、市民のなぎなた演舞の奉納などは、新型コロナウイルスの影響で中止された。
真剣で邪気はらい 平戸・亀岡神社で大々神楽
- Published
- 2020/10/27 15:00 (JST)
- Updated
- 2020/10/31 11:09 (JST)
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