WS第6戦 6回裏にドジャースが逆転 レイズ・スネル交代が裏目

ドジャースが32年ぶりの世界一に王手をかけて迎えたワールドシリーズ第6戦は、レイズが初回にランディ・アロサレーナのポストシーズン10本目のアーチとなるソロ本塁打で先制したものの、ドジャースが6回裏に2点を奪って逆転に成功。レイズは好投していた先発ブレイク・スネルを早めに交代させたことが裏目に出た。試合は6回を終了してドジャースが2対1とリードしている。

レイズ先発のスネルは1回裏と4回裏に三者三振を奪うなど、ドジャース打線に対して5回まで被安打1、奪三振9という見事なピッチングを展開。6回裏先頭のAJ・ポロックをセカンドフライに打ち取ったあと、オースティン・バーンズにセンターへのヒットを許したが、この時点で球数はまだ73球だった。

しかし、レイズのケビン・キャッシュ監督はドジャース打線が3巡目に入るこのタイミングでスネルの交代を決断。6回裏一死一塁の場面で2番手のニック・アンダーソンを投入した。

ところが、アンダーソンはムーキー・ベッツに二塁打を浴び、一死二・三塁のピンチ。次打者コリー・シーガーの打席でアンダーソンの暴投によりバーンズが生還し、シーガーの一塁ゴロの間にベッツも生還(記録は野選)してドジャースがあっという間に試合をひっくり返した。

ドジャース打線が3巡目に入るとはいえ、スネルはベッツ、シーガー、ジャスティン・ターナーの1~3番を合計6打席すべて三振に仕留めていただけに、キャッシュが交代を焦った感は否めない。スネル降板が裏目となり、レイズは球団史上初のワールドシリーズ制覇に向けて絶体絶命の状況に追い込まれた。

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