東彼杵町と西九州させぼパワーズ 電力供給で協定 収益を地域に還元

協定書を交わした岡田町長(左)と田中社長=東彼杵町役場

 長崎県東彼東彼杵町は26日、佐世保市が出資する自治体電力会社「西九州させぼパワーズ」と協定を結んだ。同町の公共施設の電力を同社が供給し、収益を地域貢献として還元する。
 同社は、佐世保市と周辺11市町でつくる連携中枢都市圏「西九州させぼ広域都市圏」の取り組みの一環として昨年8月に設立。地元の発電所を中心に電力を調達し、域内自治体に供給する「電気の地産地消」を通して、地域外に支払っていた電気料金を域内にとどめる狙いがある。
 佐世保市以外で協定を結ぶのは同町が初めて。役場庁舎など公共施設の電力供給を一本化することで事務手数料などの経費削減につながるという。
 役場庁舎で岡田伊一郎町長と同社社長の田中英隆・佐世保市副市長が、協定書を交わした。岡田町長は「広域都市圏全体の発展につながることを期待する」、田中社長は「避難所への太陽光発電や電気自動車の配備を優先的に進めるなどして地元に還元したい」とそれぞれ述べた。

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