『マッド・マックス』と『パラサイト』の知られざる共通点が明らかに! ボン・ジュノ監督が「怒りのデス・ロード」からの影響を語る

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第92回アカデミー賞で作品賞をはじめ4部門を受賞したポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』(2019年)。非英語作品初の作品賞受賞という快挙を成し遂げた本作は、ジョージ・ミラー監督のアカデミー賞受賞作品『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(2015年)と深い繋がりがあったことをジュノは明かしている。

ポン・ジュノ監督

富裕層と貧困層がいかに共生不可能か、完璧なエンターテインメントで描く『パラサイト 半地下の家族』

『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は、通称ロードウォリアーの元警官マックス(トム・ハーディ)と女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)が、不死身のイモータン・ジョーと戦闘集団ウォーボーイズから逃れるために、砂漠の中をカーチェイスしながら激しいアクションが繰り広げられる作品だ。ジュノは『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』を観て感動したことを米Indiewireに明かしている。

「『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は素晴らしい。あの映画を観て泣いたよ。車が砂嵐に巻き込まれ、音楽がエスカレートしていくとき、自分の魂もエスカレートしていくような気がして、目から涙が出てきたんだ。」

4人家族の貧しいパク一家を描いた『パラサイト 半地下の家族』と激しいアクション映画の『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は一見すると共通点がないように思えるが、ストーリーがスピーディーに展開していく点で『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』からインスピレーションを受けていたことをジュノは明かしている。

「『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は止まることがないんだ。物語の背景にある情報はすべて自然に表現されている。カメラは常に動いていて、アクションを通じて説明されているんだ。とてもインスピレーションを与えてくれたよ。」とジュノは語った。

『パラサイト 半地下の家族』は、米HBOでドラマシリーズの製作が決定しており、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』の女戦士フュリオサの過去に迫るスピンオフ作品『フュリオサ(原題)』も出演者が決まったりと、順調に開発が進められている。続報に期待したい!

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