【定年後の生活を問う意識調査Ⅱ】高齢者夫婦が欲しい生活費は月28.8万

老後はもっと趣味や娯楽におカネを使いたい?!

日本生命保険が取りまとめた、定年退職後の生活に関するアンケートの結果によると、「ゆとりあるセカンドライフに必要と思う生活費(月額)は、単身なら約24.6万円、夫婦なら約28.8万円(平均額)」であることが分かりました。

同社が実施した「ニッセイ インターネットアンケート~セカンドライフについて~」の集計結果を見てみましょう。(→「セカンドライフ」とは?|おとなの住む旅 用語解説

ゆとりある老後は単身者で月24.6万円

日本生命保険が8月上旬、保険契約者を対象に行ったアンケートは、20代から70代までの7543人から回答を得ました。

A.「ゆとりあるセカンドライフに必要な生活費(1ヵ月あたり)はいくらくらいだと思いますか?」と質問しました。

A.「ゆとりあるセカンドライフに必要な生活費(1ヵ月あたり)はいくらくらいだと思いますか?」 出典:「ニッセイ インターネットアンケート 2020年」(以下の表も同様)

❑分析してみるとー
➀単身者がゆとりあるセカンドライフに必要と思う生活費は、約24.6万円(平均)。今の実際の生活費より8.4万円多い。
➁夫婦の場合は約28.8万円(平均)で、現在の生活費より4.8万円多い。
➂現在の生活費よりも多かったのは、「今は経済的なゆとりがないが、老後は趣味や娯楽への支出を増やしたい」という意識の表れではないかと同社は分析している。

貯金の目標額は3.033万円、しかし達成はできず

次に、B.「セカンドライフをスタートするまでに、貯めておきたい金額はいくらくらいですか?」と尋ねるとともに、C.「その金額は、現時点でどれくらい達成できていますか?」と聞きました。

B.「セカンドライフをスタートするまでに、貯めておきたい金額はいくらくらいですか?」 C.「その金額は、現時点でどれくらい達成できていますか?」

❑分析してみるとー
➀貯めておきたい金額は、すべての世代で「1.000万~3.000万円未満」という人が最多。
➁貯めておきたい金額の平均は3.033万円で、昨年より145万円増えた。
➂目標額の達成度合いについては、50代の約9割、60代の約8割、70代の約7割の人たちが達成できていなかった。
➃全世代平均では、65%の人が目標額の5割を達成できていなかった。

67%が「老後に不安」、定年世代ほど不安増す

続いて、D.「ご自身のセカンドライフに不安はありますか?」と問いました。
そして、不安があるという人にE.「セカンドライフで不安に感じていることは何ですか?」と尋ねました。

D.「ご自身のセカンドライフに不安はありますか?」 E.「セカンドライフで不安に感じていることは何ですか?」

❑分析してみるとー
➀67%の人(全世代平均)がセカンドライフに「不安がある」。
➁定年に近づく世代ほど、不安を感じる人が多かった。
➂不安に感じていることは、自分と家族の「健康・病気」が最多。

出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~セカンドライフについて~」

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