市への愛着育む「シビックプライド条例」案 理念答申 相模原

相模原市の本村賢太郎市長(左)に答申を提出した検討委の牧瀬稔委員長

 相模原市への愛着や共感を育むことを目指す「シビックプライド条例」案について、市の検討委員会は28日、条例案の理念を示した答申を本村賢太郎市長に提出した。

 答申ではシビックプライドを「市に対する誇り、愛着および共感を持ち、まちのために自ら関わっていこうとする気持ち」と定義。この意識を高めるための取り組みの推進を市の責務とする一方、市民らに「決して強制するものではない」とした。

 検討委は大学の教員や有識者、公募の市民ら8人で構成。昨年12月に発足し、市からの諮問を受けて条例の理念や骨子について検討を重ねてきた。

 市役所で検討委の牧瀬稔委員長から答申を受け取った本村市長は「市への愛着や誇りが多くの人の心に生まれるよう、答申を出発としたい」と述べた。

 市は12月中旬から条例案に対するパブリックコメント(意見公募)を実施し、来年3月の市議会定例会議への提出を目指す。

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