マーリンズがマーテイの来季オプション行使 年俸1250万ドル

マーリンズは日本時間10月29日、スターリング・マーテイの来季オプション(年俸1250万ドル)を行使したことを発表した。マーテイは8月末にトレードでダイヤモンドバックスから加入し、チームのポストシーズン進出に貢献。最高経営責任者(CEO)のデレク・ジーターは「マーテイを獲得するために複数の有望な投手を放出した。だからマーテイは引き止めるつもりだ」と話していたが、その言葉通りにマーテイは来季もマーリンズの一員としてプレーすることになった。

現在32歳のマーテイは、シーズン途中で移籍した影響により60試合制のシーズンにもかかわらず61試合に出場し、打率.281、6本塁打、27打点、10盗塁、OPS.770をマーク。8月末にダイヤモンドバックスからマーテイを獲得した際、マーリンズはウンベルト・メヒア、ケイレブ・スミス、後日指名選手の3人を放出した(後日指名選手はフリオ・フリアスに決定)。

カブスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で左手に死球を受け、小指を骨折したため、ポストシーズンは1試合しか出場できなかったが、若い選手が多いチームのなかでリーダー的役割を担い、17年ぶりのポストシーズン進出に貢献。マーテイを欠いたマーリンズは、その後のポストシーズン4試合で7点しか取れなかった(最後の2試合は完封負け)。

パイレーツ時代の2015~16年にゴールドグラブ賞、2016年にオールスター・ゲーム選出と実績は十分で、走攻守三拍子揃った活躍が期待できる好選手であり、チーム再建を終えて勝負モードへ切り替わりつつあるマーリンズにとって、来季も貴重な戦力となるに違いない。

なお、マーリンズはクローザーのブランドン・キンツラーの契約オプション(年俸400万ドル)についても5日以内に判断を下す必要がある。また、チームからはブラッド・ボックスバーガー、ニック・ビンセント、フランシスコ・セルベリ、マット・ジョイス、ショーン・ロドリゲス、ローガン・フォーサイスの6人がフリーエージェントとなっている(セルベリはすでに現役引退を発表)。

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