【新型コロナ】30日の神奈川県内、60人感染 川崎市立多摩病院でクラスター

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内では30日、新たに10歳未満~80代の男女計60人の感染が確認された。このうち26人が感染経路不明という。

 横浜市によると、10代の市立小学校の男児と、市内の私立高校に通う10代の女子生徒の感染が判明し、市は両校における濃厚接触者を調べている。

 27日に感染を公表した60代女性は金沢区の会計年度任用職員と公表。市民への対応はしていなかった。

 市は24日に感染を公表した50代男性と25日に公表した70代女性について、その後のPCR検査などで感染の疑いが低いと分かり、感染者数を両日とも1減とし24日27人、25日24人に訂正した。

 相模原市によると、クラスター(感染者集団)が確認されている「ふじの温泉病院」(同市緑区)で、看護師ら職員2人と入院患者3人の計5人の陽性が判明。同病院の感染者は計71人となった。

 10歳未満の3人は、市内にある同じ私立認可保育所の園児。29日に感染が確認された保育士が3人の担当だった。

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 川崎市立多摩病院(多摩区)は30日、同病院の医師や患者ら20~70代の男女計8人の感染が確認された、と発表した。28日にも50代男性医師の感染が判明しており、市は消化器・一般外科と消化器・肝臓内科でクラスターが発生したとみて調べている。同病院は同日から、新規入院や救急対応を中止した。

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