雲仙ビードロ美術館開館20周年 郷土画家企画展 12月末まで

ギャラリートークで作品の説明をする佐藤氏=雲仙市、雲仙ビードロ美術館

 雲仙市小浜町雲仙の雲仙ビードロ美術館で、開館20周年記念の企画展「大地讃頌(さんしょう) 市山時一郎と佐藤利宗の世界展」が開かれている。12月末まで。
 会期は当初、5月2日から8月末の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で先延ばししていた。島原市出身の画家佐藤氏(83)と、佐世保市出身の画家市山氏(1911-94年)が郷土の農村の風景を描いた日展入選作などの油彩画計約70点を展示している。
 佐藤氏は、10日にあった開幕式のギャラリートークで、71年に全国県展選抜展文部大臣賞を受賞した「残村(ざんそん)」(F100号)などを紹介。「普賢岳のふもとに生まれ、自身が感動したことを描いてきた。今後も田舎の日常に光を当て続けたい」と話した。
 南島原市出身のインド舞踏家、内田博子さんらによる祝舞も披露された。
 同館は当面の間、土~月曜と祝日のみ営業。

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