中須賀「抜きどころがなく、自分も余裕はなかった」/全日本ロード最終戦鈴鹿 レース1会見

 10月31日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2020年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第52回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿のJSB1000決勝レース1を終え、表彰台に登った中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING)が戦いを振り返った。

2020年全日本ロード最終戦鈴鹿 JSB1000:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:優勝)
「非常に長い14周でした。(野左根)航汰もすごく調子がよくて、本当はもう少し早く自分が前に出ようと思ったけれど、ペースがよかったから厳しかったです」

「航汰は緊張で崩れるかと思ったけど堂々としていて、タイヤマネジメントもしていました。抜きどころがなく、自分も余裕はありませんでした。でも、最終戦で少しでもいい走りがしたかったし、いいバトルができたからホッとしています」

「航汰は今日、しっかりチャンピオンを取るのが第一だったと思うけど、明日はノープレッシャーで挑んでくるはず。だからもっとレベルの高い争いになると思います。航汰にとって国内最後のレースになるかもしれないので、いいレースをして世界に送り出してあげたいです」

2020年全日本ロード最終戦鈴鹿 JSB1000:野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

■野左根航汰/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:2位)
「プレッシャーはあったけど優勝を目指していました。1周目でトップに立ち、今回は柔らかめのタイヤを選んだから逃げたかったんですが、離すことができませんでした。抜かれてはしまいましたが、最後までマネジメントはできたと思います」

「中須賀選手にクロスラインでかわされてたときは非常にクリーンで、自分にもリスクがなくて、ああいうオーバーテイクができる中須賀選手のすごさを感じました」

「チャンピオンが決まった瞬間は、ホッとしたという思いが一番大きかったです。レース結果が2位で悔しいという気持ちもあったけど、中須賀選手やみんなが喜んでくれている姿を見て、自分の喜びも増しました。明日は新チャンピオンとして、いいバトルが見せられるように頑張ります」

2020年全日本ロード最終戦鈴鹿 JSB1000:渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING)

■渡辺一樹/YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING(レース1:3位)
「スタートを失敗して焦りましたが、予選までのペースを考えて3番手には上がれるはず、落ち着いていこう、と心がけました。その後にヤマハ2台の後ろにはつけることができたのですが、速いところと遅いところの違いがあり、その中でどこで仕掛けられるかを探りました」

「一度もタイミングが作れずに終わってしまい、悔しさの方が大きいです。でも明日ももう1レースあるし、今日集めたデータや、まだできることも見つかりました。しっかりと2台に仕掛けられるように準備して、ひとつでも高い位置の表彰台に立ちたいです」

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