カステヤーノスはオプトアウト行使せず 来季もレッズでプレー

秋山翔吾が所属するレッズのニック・カステヤーノスは、大方の予想通り、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使しなかった。これにより来季もレッズの一員としてプレーすることが決定した。オプトアウトの権利の行使は日本時間10月31日13時59分が期限となっていた。なお、4年6400万ドルの契約を結んでいるカステヤーノスは、来季終了時にもオプトアウトの権利を有しており、来季の成績次第では権利を行使する可能性が残されている。

現在28歳のカステヤーノスは、レッズ加入1年目の今季、全60試合に出場して打率.225、14本塁打、34打点、OPS.784をマーク。開幕14試合で打率.340、7本塁打という好スタートを切ったものの、好調は長続きせず、打率と出塁率(.298)はメジャー定着後の自己ワーストとなった。

また、守備を苦手としているにもかかわらず、指名打者としての出場よりも守備に就くことを希望し、57試合で右翼を守ったが、守備防御点は-4。短縮シーズンだったにもかかわらず、昨季を上回る3つのエラーを記録するなど、守備面でも精彩を欠いた。

攻守に低調なシーズンを過ごしたうえに、今オフは新型コロナウイルスの影響により「厳冬」のオフシーズンとなることが予想されているため、オプトアウトの権利を行使しないという判断は当然と言える。カステヤーノスは3年4800万ドル分の契約を残しているが、もし市場に出たとしても、これを上回る契約を得るのは困難だっただろう。

今季のレッズは左翼に秋山、中堅にニック・センゼル、右翼にカステヤーノス、指名打者にジェシー・ウィンカーが入る形が基本の布陣となっていたが、もしナショナル・リーグの指名打者制が廃止されればウィンカーが左翼に入るため、秋山の出場機会に影響を与える可能性がある。アリスティデス・アキーノやブライアン・グッドウィンも控えており、秋山は来季も熾烈なレギュラー争いを強いられることになりそうだ。

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