カブスがリゾーの来季オプションを行使 年俸1650万ドル

カブスは日本時間11月1日、アンソニー・リゾーの来季オプション(年俸1650万ドル)を行使したことを発表した。再建期からカブスを支えてきたチームリーダーは、来季がカブスで過ごす10年目のシーズンとなる。なお、今オフは高額オプションの破棄が相次いでおり、年俸1000万ドル以上のオプションが行使されたのは、ザック・ブリットン(ヤンキース)、スターリング・マーテイ(マーリンズ)に次いでリゾーが3人目である。

カブスは前日にジョン・レスターの年俸2500万ドルのオプションを破棄し、バイアウトとして1000万ドルを支払うことになった。また、ダニエル・デスカルソの年俸350万ドルのオプションも破棄(バイアウト100万ドル)。しかし、チームリーダーとして長年活躍してきた31歳のリゾーは、来季も必要な戦力であると判断された。

今季のリゾーは58試合に出場して打率.222、11本塁打、24打点、OPS.755と打撃不振に苦しんだ。打率はカブスに加入した2012年以降ワーストの数字であり、OPSも2013年(.742)以降では最も低い数字。それでも、過去に3度ゴールドグラブ賞を受賞している一塁守備では安定した働きを見せ、今季も同賞のファイナリストに名を連ねている。

カブスは2021年シーズン終了後にリゾー、ハビアー・バイエズ、クリス・ブライアント、カイル・シュワーバーが同時にフリーエージェントとなり、2022年オフにはウィルソン・コントレラスのフリーエージェントも控えている。これらの主力選手全員を残留させるのは予算的に困難であり、今オフはトレードでの放出も含めたチーム再構築も噂されている。

とはいえ、新型コロナウイルスの影響による不確実性が伴うなかで、カブスが1650万ドルという高額なオプションを行使したのは、カブスのリゾーに対する評価の高さの証にほかならない。カブスは来季もリゾーをチームの中心に据えて、2年連続のポストシーズン進出を目指すことになりそうだ。

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