石木ダム建設 反対訴え 街頭活動

石木ダム事業に反対し、署名集めやチラシを配布した街頭活動=長崎市、鉄橋

 石木ダム建設事業に反対する市民団体が31日、長崎市中心部の鉄橋で街頭活動し「ダムは要らない」と訴えた。
 長崎県と佐世保市は昨年9月、土地収用法に基づき、反対する住民13世帯約50人が暮らす全用地を取得した。家屋などを撤去する行政代執行も可能となっている。住民はそのまま住み続け、県道付け替え道路工事に座り込みで抗議。ダムの完成予定は2022年度から25年度に延期されている。
 鉄橋では「石木ダム建設絶対反対」と書いたのぼりや石木川に生息する魚を描いた横断幕を掲げ、チラシを配布。中村法道知事に公開討論会を求める署名活動をした。いしきを学ぶ会の森下浩史さん(73)は取材に「石木ダム問題に関心を持ってほしい」と話した。


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