バウアー、レメイヒューら6選手にクオリファイング・オファー提示

日本時間11月2日午前7時にクオリファイング・オファーの提示期限を迎え、トレバー・バウアー、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガー、J・T・リアルミュート、マーカス・ストローマン、ケビン・ゴーズマンの6人が元所属球団から同オファーを提示された。同オファーを受けた選手は10日以内に受諾するか拒否するかを選択。同オファーを受諾した場合は年俸1890万ドルの1年契約で元所属球団に残留することになる。

クオリファイング・オファーを提示された選手が同オファーを拒否し、市場に出て他球団と契約を結んだ場合、翌年のドラフトにおける指名権の補償や喪失が発生する。

指名権の補償

【1】収益分配制度において収益分配金を受け取っているチームは、同オファーを拒否して市場に出た選手が他球団と総額5000万ドル以上の契約を結んだ場合、1巡目と戦力均衡ラウンドAのあいだに補償指名権を得る。総額5000万ドル以下の場合は戦力均衡ラウンドBのあとの補償指名権となる。今オフはバウアーに同オファーを提示したレッズのみがこのグループに該当する。

【2】収益分配制度において収益分配金を受け取っていないチームは、同オファーを拒否して市場に出た選手が他球団と契約した場合、契約の規模に関係なく戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得る。今オフはリアルミュートのフィリーズ、ストローマンのメッツ、ゴーズマンのジャイアンツがこのグループに該当する。

【3】年俸総額が規定のラインを超過してぜいたく税を支払っているチームは、同オファーを拒否して市場に出た選手が他球団と契約した場合、契約の規模に関係なく4巡目のあとに補償指名権を得る。今オフはレメイヒューのヤンキース、スプリンガーのアストロズがこのグループに該当する。

指名権の喪失

同オファーを拒否して市場に出た選手と契約した場合、その球団は1つ以上のドラフト指名権を喪失する。ただし、現行の労使協定ではその球団が持つ最上位の指名権は保護されることになっている。

【1】年俸総額が規定のラインを超過してぜいたく税を支払っているチームは、2番目と4番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール100万ドルを喪失する。2人目と契約した場合、3番目と6番目に高い順位の指名権が失われる。該当するのはアストロズ、カブス、ヤンキースの3球団。

【2】収益分配制度において収益分配金を受け取っているチームは、3番目に高い順位の指名権を喪失する。2人目と契約した場合、4番目に高い順位の指名権が失われる。該当するのはブリュワーズ、ダイヤモンドバックス、インディアンス、マリナーズ、マーリンズ、オリオールズ、パドレス、パイレーツ、レイズ、レッズ、ロッキーズ、ロイヤルズ、タイガース、ツインズの14球団。

【3】ぜいたく税を支払わず、収益分配金も受け取っていないチームは、2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルを喪失する。2人目と契約した場合、3番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルが追加で失われる。該当するのはエンゼルス、アスレチックス、ブルージェイズ、ブレーブス、カージナルス、ドジャース、ジャイアンツ、メッツ、ナショナルズ、フィリーズ、レンジャーズ、レッドソックス、ホワイトソックスの13球団。

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