サプライズ? ジャイアンツが右腕・ゴーズマンにQOを提示

日本時間11月2日、クオリファイング・オファーを提示された6選手の顔ぶれが明らかになったが、ジャイアンツがケビン・ゴーズマンに同オファーを提示したことは驚きとともに報じられた。ゴーズマンの今季の年俸は900万ドル。もしゴーズマンが同オファーを受諾すれば、年俸1890万ドルの1年契約でジャイアンツに残留することになり、年俸は倍増以上の大幅アップとなる。なお、ジャイアンツはゴーズマンとの複数年契約を目指しているようだ。

現在29歳のゴーズマンは、今季12試合(うち10先発)に登板して59回2/3を投げ、3勝3敗、防御率3.62、79奪三振をマーク。勝ち星は伸びなかったが、被打率.221、WHIP1.11、奪三振率11.92、与四球率2.41という数字が示すように投球内容自体は非常に安定していた。

ジャイアンツは現時点で先発ローテーション5枠のうち3枠(ジョニー・クエイト、ローガン・ウェブ、タイラー・アンダーソン)しか埋まっておらず、今オフは先発投手の補強が必要な状況。今季チームで最も安定したピッチングを見せたゴーズマンとの再契約を望んでおり、ゴーズマン自身もジャイアンツとの再契約に興味を示しているようだ。

ゴーズマンは今年9月、「(ジャイアンツに)戻りたいと思っている。ここでは快適にプレーできるから残留には前向きな気持ちだよ。本当にこのチームが好きなんだ」とコメント。今季の出場を辞退したバスター・ポージーについて「彼が来季戻ってきてくれるといいな。僕がジャイアンツと契約するのを決めたのは彼の存在が大きな理由だからね」と語っていた。

ゴーズマンは10日以内にクオリファイング・オファーを受諾するか拒否するかを決めなければならない。おそらく、その期間中にもジャイアンツとゴーズマンのあいだで複数年契約に向けた交渉が行われるだろう。交渉が不調に終わって1年1890万ドルで残留してもらっても構わない、他球団へ流出した場合にもドラフトの補償指名権が得られる、とジャイアンツが考えているからこその同オファー提示だったのではないだろうか。

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